“THE TOOTHPASTE MILLIONAIRE”の翻訳
★★★★★
タイトルの通りです。
ルーファスという賢い子が現れて、歯みがきを作っていく童話です。
それをケイトという女の子の視点で語られていきます。
非常に面白い筆致で、起業を学べます。
話ですが、数式の計算が出てくるので、
ちょっと小さな子どもにはわかりずらいかと思います。
なので、足し算引き算掛け算割り算ができる年齢の子どもから読めます。
こういういい本はアメリカならではだと思います。
似たテーマに、ルイズ・アームストロングさんの『レモンをお金にかえる法』河出書房新社、
ニコラウス・ピーパーさんの『フェリックスとお金の秘密』徳間書店
という本があります。
どれもオススメです。この本は活字半分、絵本半分でちょうどいい内容ですね。
物語としてもおもしろいです。
★★★★☆
引越しをしてきたばかりで友達のいない12歳の女の子ケイト。ケイトのはじめてできた友達が、同じ12歳の男の子ルーファス。
ルーファスはとても頭の良い男の子。ある日歯みがきの品質を落とさず、もっと安く製造することを思いつきました。
そしてあれよあれよというまにルーファスの”歯みがき”は人気がでて大金持ちに。
そこまでのお話を読むだけで、株式の仕組みや、お金の借り方、会社の作り方などの基本がわかるようになっています。
7歳の息子はモノポリーやお金の計算が大好き。振り仮名が全部ふってあるので読もうと思えば読めるかもしれませんが、内容が少し難しいのと、私が読んでみたくもあったので読み聞かせをしました。読んでいる時に、よく言葉の意味を聞かれたので、低学年なら親子で読むことをお薦めします。
自分で読むなら小学校中学年から。
それなりに楽しめました。
★★★★☆
12歳の男の子が歯みがきを売り出し、
成功していくサクセス・ストーリーです。
成功していく過程で、
原価を計算したり、
株式を発行して実際に配当を出したり、
事業規模を大きくするために銀行に融資を受けに行ったりと、
経済のしくみについても勉強できる、ためになる本です。
子ども向けに書かれているため、
大人が読むには少々読みにくい文章ですが、
その一方で、子供には少し難しい内容なのではないかと思いました。
おそらく読者層としては主人公と同じくらいの、
12歳前後を想定していると思うのですが、
アメリカの子どもは理解できているのでしょうか?
もう少し計算式に絵などを多用したり、
解説を易しくする工夫が必要に感じました。
経済の勉強になるような、
子ども向けの本というのは、
そう多くないと思いますので、
発想としてはとても賛同できるものでした。
個人的な評価としては星4つです。
日本の子どもたちも会社のしくみをこんな風に教えられたら・・・
★★★★☆
12歳の男の子と友達が手作りの歯みがきを売り出してあっという間に億万長者になる、ユーモアたっぷりのサクセスストーリー。株式会社のしくみどころか、なんとカルテルまで子どもたちにもわかるような仕掛けになっています!
初版は1972年、35年以上も米国で読まれ続けているロングセラー。会社のしくみをこんな風に教えられたら日本の子どもたちもワクワクするに違いありません。日本図書館協会選定。全国学校図書館協議会選定。
個人的には、ただただ正直に言ってるだけの広告(「ねっから正直」な広告)の効果について考えさせられました。ウソや誇張が横行し、複雑で高価なものほど素晴らしいという風潮はどこかおかしいのではないか・・・そう感じている沢山の人たちに、素朴でシンプルで正直なコマーシャルがキラリと輝くのは、出版当時より現代ではないかと思います。
算数は何のためにあるの?
★★★★★
これは教育書ではなく、おもしろい冒険物語です。
閉鎖した工場に入っていったり、歯磨き会社のカルテルに挑戦したりします。
学校で教える算数って、何のためにあるのかを教えないためにつまらないことがあります。
女の子が主人公で、男の子が歯磨き作りと計算の名人です。
歯磨き作って億万長者では、小学生の2人が、歯磨きをどうやって作るかの、
原材料の計算から、販売するための費用、もうけの計算など、
経済に使う算数の基礎的なところを題材にしています。
この本を読んでから、英語の原著を読めば、経済学の英語の本もすらすら読めるようになるかもしれません。