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吸血鬼はお年ごろ (集英社文庫)

価格: ¥540
カテゴリ: 文庫
ブランド: 集英社
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ライトノベルとは違う意味で軽小説 ★★★☆☆
恥ずかしながら初めてあの有名な赤川次郎さんの本を読みました。
吸血鬼と人間のハーフが殺人事件を解決するという今でいうライトノベルのような話で、ユーモラスな文体が気軽に電車の中で読むのに最適です。
話の筋についてはあまり触れませんが、なかなか面白いと思います。

ただ、ひとつだけ気になったのは人物の心理描写が少し軽いというか乾燥というか…
湿っぽっかたり変に感情的にならないのがいいと言えるかもしれませんが、冷淡あっさりし過ぎなのではと少し感じました。
(これが赤川次郎さん自身の持ち味なのか、この本だけが特にそうだったのかは分かりませんが)

あと、これは仕方の無いことなんですが元が昔の小説なので、ギャグセンスが古かったりします。
当時としてどうだったかは分からないですが、ベタベタのユーモアが登場したり。

良い点を考慮してプラスマイナスで3つ星ぐらいで。
この設定がいい! ★★★★★
赤川次郎作品の中でも、ひときわ異彩を放つ作品『吸血鬼はお年ごろ』シリーズの一番最初の文庫です。現在も「忘れたころにやってくる」作品として長く続いていますね。
赤川氏の小説は中年男性と女子大生という組み合わせが中心なのですが、この作品は、由緒正しき『吸血鬼』の末裔、神代エリカ(母は日本人)とその父親、フォン・クロロック伯爵(トランシルバニア出身のホンモノの吸血鬼!)が主人公(中心人物)となって、話しが進められます。
なんというのか・・・ちょっと現実離れはしていますけれど、どこか現実的な描写があったりもしますし、その時代の背景にも合わせた物語もありますし・・・赤川氏も楽しんで書いているんじゃないのかなーなんて思いも見え隠れします。
時々、読み返したくなるんですよね、これ。一時、私の蔵書から消えてしまったのですが、無性に読み返したくなって、古本屋さんを巡って全部、集めてしまいました。

実は過去にドラマ化されたこともありました。「月曜ドラマランド」(懐かしい!)だったかな、エリカ役は早見優さん、クロロック伯爵は先日亡くなられた、岡田真澄さんでした。岡田さんのクロロック伯爵がハマリ役だったことを覚えています。
ティーンのための赤川次郎作品 ★★★★★
女子高生エリカは、実は吸血鬼のハーフだった! 彼女の高校のテニス部の女子が、合宿で惨殺死体に!! 唯一生き残った涼子の首には、牙のような痕が!! 犯人は吸血鬼!?

懐かしの一冊。コバルト文庫の赤川次郎さんの作品で、吸血鬼ものです。実は私の、初・赤川作品です。今思うと、素敵な出会いでした。あんなにメジャーな作家さんがティーンエイジャーのためにこんなドキドキな作品を書いてくださったなんて、贅沢だなー。対象年齢がどうだろうと、赤川作品の面白さは不滅です。