内容はスヌーピーに使われたアメリカの口語表現をエピソードごとにピックアップし、
マンガの後からその表現が使われる文化的な背景を解説するというモノ。
会話表現をターゲットに絞り込んだことを考えても、そのマンガ→言葉→解説という流れのため、
非常に限られたシチュエーション向けの会話が割合として多いのです。
たしかに、ピックアップされた言葉には結構分かりやすい解説が付いており、
それだけでなく各章ごとに章末ドリルのような簡単な問題があるのはそれなりにイイです。
しかし、「カボチャ大王」のエピソードでライナスとリランを間違えるなどの落ち度が多々あり、
それがこの本の内容の薄さに覚えるイライラに拍車をかけ、本来は分かりやすいはずの解説を台無しにしています。
スヌーピーファンであればとても読んでいられないでしょう。
会話表現を身につけたい人にも、スヌーピーに関する誤った認識と抱き合わせてまで覚えるべき表現はこの本に登場しません。
この本は無価値であり、誰にもオススメしません。