当たり前だけど気がついていなかった
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この本は「アントレプレナーの教科書」となっていますが、起業家だけではなく新規事業・新製品を売ろうとしている既存企業の方にもお薦めです。
多くの企業がすでに活動しているためか、新規事業の分野でも通常の企業と同じ方法で製品販売・開発を進めようとする方が多いのではないでしょうか?
ここで答えを言ってしまいます。それは間違いです。
ソフトウェアの世界でいえば一般の方法はウォーターフォール型です。市場要件がはっきりしないのにそのやり方でうまく行かないのはソフトウェア開発の方ならすぐにわかるでしょう。新規事業とは要件がはっきりしないのが普通です。とすれば取る手段は1つ。アジャイルです。私はこの本の内容は事業のアジャイル手法だと認識しました。
そしてもう1つ重要なキーワードがキャズム。キャズムがあるからこそ手法を変えなければならないのです。
キャズム前はアジャイルで攻め、キャズムを超えるためにウォーターフォールに移行していく・・・そんな感じがベストなのです。
この本を読んで開眼した、そんな気がしました。