「ロンリー・チャップリン」「渋谷で5時」といったヒット曲、代表曲を集めたベスト・アルバム。シャネルズのボーカリストとして日本の音楽シーンに登場した鈴木雅之は、ソウル、リズム&ブルースといった自身のルーツ・ミュージックにずっと忠実だった。黒人音楽の良さを「日本語の歌謡曲」のなかで表現するには、どうしたらいいのだろうか?――21世紀のはじめに多くのシンガーが直面しているテーマを、彼は約30年にわたって追求してきたのだ。その大きな成果が、本作というわけだ。「ランナウェイ」のセルフ・カヴァーも収録。(森 朋之)
今ごろになって魅力に気づいた私…遅れていてゴメンナサイ
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20年ほど前になるドライビールのCMで流れていた歌を、折に触れてこっそり口ずさみながら
何年も何年も過ごしてきました。
何というタイトルで、誰が歌っているのかがわからず、こういうときの検索のためにパソコンが
あるのダと気づき、「アサヒスーパードライ」で検索したのですけど、落合サンばっかり。
残念な気持ちでドライビールの動画を見るうち、アサヒではなくキリンだったことがわかって、
その後はさっさと鈴木雅之さんにたどり着けました。
ずーっと思い違いしていたのです、お恥ずかしいことです。
さて、このアルバム、お目当ての「Dry・Dry」にとどまらず、聞いたことのあるものがズラリ!
なんて素敵なのでしょう。
今よりも私もうんと若く、日本ももっと元気があった、そういう輝いていた時代を思い起こしつつ
遅ればせながら、鈴木さんの魅力に浸っているこのごろです。
持っていたいもう一枚のCDです
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全て聞き慣れている筈の曲なのに、何度聞いても飽きないと言うか、いつでもどんな場所でも聞きたいCDです。以前は、お気に入りの曲ばかり入れたMDを作成していたのですが、面倒くさくなり…『お気に入りのCD』を探していた所、このCDを入手。一番好きな『恋人』は、ミディアムスローに入っているのとは違ったティスト(ミディアムスローの恋人を強くリクエストしたのは…実はこの私です!)個人的には#9のFIRST LOVE…小田さんの曲って直ぐにわかりますよ。#14のきみがきみであるためには、男性のチョット意地悪で可愛い部分が表現されていて、最高です!是非持っていたいCDです。
絶妙なブレンド!
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これだけの名曲がちりばめられていたら、「星5つです」としかいいようがない。
しかも何曲かはリテイクも含まれているという贅沢さ。
二歳違いの姉の影響を受けて聴きだしたのが十年ほど前。
厚生年金会館でのコンサートにも一緒に行った。
「おやすみロージー」で懐かしさがこみ上げて来て、
「ロンリー・チャップリン」でグッときてしまった。
日本人でこれだけソウルフルなボーカルはもはや国宝ものの存在。
脇を固めるアーティストも素晴らしいの一言。
特にスタイルは対極とも思える小田和正のハモリのブレンド具合は絶品!
「マティーニ」なのにどうしてコーヒージャケなの!?
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と気になり、他の方達のレビューを見て「マーチン」と呼ばれているのを今更ながら知りました・・歌詞カードの曲名一覧もMENU形式になっていて、大半の曲が”BLEND”されています。
#10、#11は、私が小学生高学年頃にヒットしていたと思うのですが、当時はエロいカンジがして親の前では聞けない(笑)と思っていたのですが、やっぱり25歳過ぎた今聴いてもSEXYですね。(歌詞はかなりプラトニックなんですが)
#4は詞・竹内まりや、曲・編(コーラスも!)山下達郎なので爽やか路線と思いきや、歌詞も楽曲もタイトル通り危険で許されない愛!?でアダルトで鈴木さんらしい曲です。
#11は曲名はなんとなく聞いたことがあったのですが、聞く前は菊地桃子さんとはミス・マッチなのでは!?と思っていたのですが、ピチカートファイブの「東京は夜の7時」や「ベイビーポータブルロック」を彷彿させるこれから始まる恋を歌ったSWEETでHAPPYでうきうきするような曲で、私にとって鈴木さんは渋い大人の男の歌というイメージだったのですが、こういった曲もかなり新鮮で大好きになりました。
#9は小田和正さんプロデュース曲で、エレキが佐橋佳幸、コーラスが小田和正、佐藤竹善という豪華さ!
アートワークも歌詞カードの中が暗闇でタバコをふかす男(御本人)。ブラックコーヒーとタイプライター(PCじゃないところがまたイイ!)。男物ローファーと真っ赤なパンプスという外見も中身も大人仕様です!
曲が流れると、おしゃれな気分になります。
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実は鈴木雅之さんのことは、シャネルズとかラッツ&スターの頃は結構なファンであり、ライブを見に行く程だったのですが、ソロになってからはたまに見たり聞いたりするくらいでした。マーチンという呼び方も知らなかったぐらいです。その鈴木雅之さんも、デビュー30周年ということでTVにここのところ登場する機会が増えてました。それをぼんやり見ていると「今日は渋谷で5時」という曲を菊池桃子とのデュエットでやってまして、なかなか良いな~などと思っていると、えっこれも、という感じの良い曲がいろいろあったもんですから、早速、良いな~と思った曲が全部入ってそうなCDを見つけているうちにこの作品を発見いたしました。懐かしのランナウェイも今の「マーチン・ブレンド」で仕上げられていました。日本の歌手では珍しいくらいソウルフルなシンガーですね。曲がかかっているだけでおしゃれな感じがいたします。30年の集大成を一度に聞けるというのも贅沢な感じです。はぁ~30年ねぇ。同じだけ年をとったシャネルズのファンの方にお勧めです。