草野マサムネ率いる男性4人組ロックバンド、スピッツのデビューアルバム(1991年3月発売)。エネルギッシュなビートがはじけるロックチューン<1>、伸びやかなカントリーテイストの<3>、幼いころのピュアなハートを描き出した<7>、ノスタルジックなメロディの2ndシングル<10>、大切な人への恋心をストレートに歌うラヴバラード<11>、行く手を阻まれても力強く生きていこうと誓うデビューシングル<12>など、自由で伸びやかなポップサウンドは、未来への真っすぐなベクトルを感じさせてくれる。(北崎みずほ)
後ろ向きのままで大丈夫。
★★★★★
ノスタルジックで変態チック。畳の部屋に寝ころびながら。
僕らは必死になって何かにしがみついたまま。
だけど、きっと皆そうなんだなって。
もう、未来を見据えることなんか、出来ない状態かもしれない。
もしかして、陰湿で奇妙な妄想の中かもしれない。
でも、しっかり前に進んでるよ!後ろ向きのままで。
とても気持ちの良いアルバムです。
だんぜんいい
★★★★★
今更ながら2002年に発売されたリマスター盤、聴いてみました。音、断然良くなってます♪
これでスピッツのマイベストを作るときもレベルの大小に悩まされないで済むぞと。
芸術か悪魔か
★★★★★
スピッツの曲は死(それを生む性も)を肯定・否定もせず、純粋にその間で遊んでいるようなイメージを与えてくれる。このデビューアルバムはすでにその王道をいっている。「スピッツが流行ったらこの世の終わりですよ」というコメントを正宗さんが昔言っていたが、まさにそんな感じ。でも、鬱積した感情がスピッツにかかればなぜか透明な水のようになってしまうから不思議に思える。【うめぼし】の「穴のあいた長ぐつで水たまりふんづけて」という気持ちはスピッツfan(特に男の)に共通する心情だと勝手ながら推測してしまう。でも、その力が大き過ぎると【五千光年の夢】では、頭ガイコツから飛び出してしまうわけだから注意しなくてはならない(中原中也の骨と似ている)。個人的に、「すべてが嘘だったとわかった」という気持ちが「お弁当持ってくればよかった」と同じ心情になっている点に一番感動した。最近のスピッツは残念な曲が多いが、「オケラ」なんかはこのアルバムのようなありのままを感じさせてくれる。はじめからすでにLet it be なのだからスピッツは面白い。
意外な良作
★★★★☆
初期スピッツと言うのは「名前を付けてやる」をのぞいてはピンポイントの曲でしか言及されなく
このアルバムも割と空気扱いなのであまり期待はしてませんでしたが、意外な完成度の高さに驚きました
ここのスピッツは80年代イギリスのインディー・ポストロック、ニューウェーブバンドのような手探り感で独特の味わいがあります
「名前を付けてやる」がマイ・ブラッディ・ヴァレンタインやライドなどシューゲイザー系統のUKロックの影響が強いとすれば
「スピッツ」はスミスやストーン・ローゼズなどネオアコ風のギターポップの系統に属すると思います
「夏の魔物」は歌詞、曲含めて最高の出来で、しかもスピッツらしく、今とはどこか雰囲気が違う希有な曲です
5本の指に入る、、実際にはいるかは別としてその形容にふさわしい完成度はあると思いますよ
「ニノウデの世界」、「海とピンク」、「テレビ」、「ヒバリの心」などの佳曲もあります
名前をあげるほどではない曲もだいたいがついつい聴いてしまうほど完成度が高いので安心して買っても良い出来だと思います
サウンド面に関しては、「スピッツのサウンドの核は三輪さんのアルペジオギターだ」、と思っている人はぜひ買うべきです
あからさまにロックロックした曲や、大衆受けしそうなポップな曲、パンク調の曲もなく、
マニアックに走りすぎる事もなく、ポップではあるがインディーらしい控えめさのある曲で満ちていて、一番統一感のある作品かもしれない
しかしあまり当てはまらない人には正直お勧めできない
ブレイク以降と比べると一聴してわかるような目の覚めたインパクトのある曲は全然少ないし
このアルバムが特別好きだと言うのは明らかに少数派に属すると思う
少なくとも最初に買うべきスピッツのアルバム候補にはまず入らないだろう
お願いだから・・
★★★★★
通常版とこのリマスタリング版との違いをきちんとレビューしてください。
参考にならない糞コメントばかりでうんざりです。
歌と歌詞しか聴かないアホリスナーでなく、
きちんと聴ける耳の肥えた方、レビューをお願いします!