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ブルーベルベット 特別編 (オリジナル無修正版) [DVD]

価格: ¥4,179
カテゴリ: DVD
ブランド: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
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   ジェフリー(カイル・マクラクラン)は、急病で倒れた父を見舞った帰りの野原で、切り落とされた人間の耳を発見する。やがて、歌手ドロシー(イザベラ・ロッセリーニ)が事件に関係しているらしいことを聞かされたジェフリーは彼女に接近し、その魅力の虜と化していくのだが…。
   デヴィッド・リンチ監督がその不可思議な悪夢的映像センスを全面開花させ、その名を不動のものとしたシュルレアリズム的不条理サスペンス映画の秀作。全米映画批評家協会賞では作品賞など4部門を受賞、ほか世界各地の映画祭で絶賛された。
   ヒロインの夫役で登場するデニス・ホッパーが大怪演を示し、エロティシズムとグロテスクのあいまった作品世界観を増幅させる。ボビー・ビントンの『ブルー・ベルベット』、ロイ・オ-ビソンの『夢の中に』など1960年代前半のヒット曲が効果的に使われている。(的田也寸志)
繰り返し見たいとは思わない。 ★★★☆☆
村上龍の小説に出てくる映画で、前から「リンチ」という監督はすごいと聞いていた。

で、見てみるとおそらく元のストーリーからかなり省略されているのであろう、荒削りな印象が大きい。同じ系統のものとして「羊たちの沈黙」があるがそちらのほうが緻密な感じがして好きだ。
「羊たちの沈黙」ではハンニバル・レクターが異常な頭のよさと残忍性を見事に出しているが、「ブルー・ベルベット」ではフランクはただの頭の悪いヤク中マザコン。何をしでかすか分からないという言葉の意味では両者とも同じだが、恐怖の質が全然違う。

それに、警察内で汚職している(?)黄色い背広のおじさんとワニ皮鞄の男の関係もよく分からないし、最後にワニ皮鞄の男は実は変装したフランクつーのもわからんし。
ドロシーがいきなり全裸でボロボロで半分狂ってて誰かの家の前にいるのも分からんし。フランクのフェティッシュがなぜブルーのベルベットなのかも分からないし。
最後のドロシーの家でゲイのおじさんが耳を切り取られているのと黄色い背広のおじさんがなぜ死んでも立っているのかも分からんし。

「特別編」でなく「ディレクターズカット」が見たい、ほんとはもっと細かいところに恐怖がいっぱいしこんである作品ではないかと思う。
多分公開当初はそんな細かいところをぶっ飛ばす衝撃的な内容だったのだと思うが、この程度の狂気は普通にそのへんに転がっている現在では、それほど衝撃もない。

さらに進化したリンチを見てみたい。
観るたびにある発見 ★★★★★
ボビー・ビントンが甘く澄み切った声で歌う「ブルーベルベット」をBGMに青(空)白(フェンス)赤(薔薇)、水とじゃれあう犬、という明るく健康的な雰囲気で始まるオープニングは実に印象的。ボビー・ビントンの歌う「ブルーベルベット」からひらめいたストーリーだと言っていたデヴィッド・リンチのこだわりが感じられた。しかし、一転してカメラは地面の中の虫を映し出す。デヴィッド・リンチの世界がいよいよ始まるという感じ。

特典からの様々な情報、特にスタッフ、キャストが語ったエピソードで、面白さが何倍にも膨らんだ。特に当時のデニス・ホッパーは「酒とヤク」のリハビリ復帰後第一作目で、「素」の状態で演技できるか心配だったというエピソードには驚いた。「素」であれだけできれば充分。彼が吸引していたのは「酸素」ではなく「ハイになるクスリ」だったことで、あの演技の意味をはじめて理解した。「何度もあったイザベラの全裸の演技」に関するいろいろなエピソードは非常に興味深かった。彼女自身の解釈を聞けたのもよかった。

製作当時、評判が悪かったそうだが、徐々に評価は上がったという。数年前ビデオで観た時と全く異なる印象を持った自分に驚いた。この作品に限らず、「リンチの世界」は観る度に発見がある。実感した。
リンチ語法による青春映画の大傑作 ★★★★★
確かにジャンル分けするなら「サスペンス」がおさまりが良いだろうが,この作品は私には「青春映画」の大傑作として刻まれている。

リンチ世界の要素としての、エキセントリックな人物(脇役)、変態的な性、暴力、そして眩暈を感じる位対照的な美しい色彩と音楽。

これらはこの作品ですでに完成されているが、本作品や「ワイルド・アット・ハート」、「ツイン・ピークス」ではそれらの要素は「純愛」をより際立たせるために使用されている。

近年の作品でのリンチの語りは「ナイトメア」を語るが、本作品では「デイドリーム、白日夢」が描かれる。それはジェフリーがサンディに、歌手のアパートに忍び込むプランを話した時にサンディが言うセリフにはっきりと言及されている(「それはデイドリームのよう。実際に実行することは別のこと。」)。

この後ジェフリーが経験する出来事は、純真無垢なサンディとの青春時代の恋愛から大人のドロドロした愛憎の世界にジェフリーを放り込み、そして自分の身を危険にさらしても守る正義の重さと、サンディの心を傷つける苦悩を通過させて、彼を大人として成長させるのだ。

だから作品の中でのクライマックスはフランクとジェフリーの対決では無く、裸のドロシーをサンディの前で抱きしめざるおえないジェフリーの苦悩とサンディの流す涙だ。

サンディの純真無垢さもドロシーやフランクのエキセントリックさも一歩間違えると笑ってしまうくらいの極端さで、それをそうは感じさせないのは、サスペンスフルなプロットとリンチの語り口調の巧みさのせいだ。

エンディングはすがすがしく、この甘酸っぱい美しさがこの作品に特別の輝きを与えている。

平和な田舎町に潜む異常な事件 ★★★☆☆
 大ヒットしたドラマ「ツインピークス」の世界観が好きな人には、強くお勧めできる。どこにでもある平和な田舎町。切り落とされた、人間の耳が発見されたことをきっかけに、麻薬取引や誘拐監禁といった恐ろしい事件が明らかになっていく。

 耳の穴が、平和の裏に隠された異常な事件への入り口を象徴しており、耳を発見した主人公ジェフリーが事件を調べ、自らも巻き込まれていく期待通りのストーリーが展開される。描写は、この監督ならではの何ともいえないまがまがしさに彩られており、惹きつけられる。出演者はいずれも個性的で、監督の意図した世界観をよくあらわしている。好き嫌いはあるだろうが、完成度の高い傑作。

リンチの世界 ★★★★★
リンチの作品ではおなじみのカイル・マクラクランが主演です。彼の少し病的なハンサムさがリンチ独特の美しい映像と異様なシナリオに良くマッチしています。物語を取り巻く異常な人物たちも魅力的で『ロスト・ハイウェイ』、『マルホランド・ドライブ』に並んでリンチ色の強い作品です。リンチ好きなら必ず楽しめる作品です。