後半ほど説明が少ない
★★☆☆☆
放射線技師養成校向けに書いた教本なのだが、前半は解説が丁寧だが、後半の上肢下肢の撮影法については解説がほとんどない。帯に再撮影のコツみたいなことが書いてあるが、なぜそういうことをするのかが後半ほどほとんど書いてない。
例えば、下肢の膝関節正面撮影法では、脚を内旋させるのだが、内旋させるぐらいしか書いてない。
内旋させ、膝関節が検出器に正面になるようにするのが簡単な理由だが、そうするのかといったことが書いていない。
また、マンモグラフィーの記述は技師の手技があまりなく、見開きニページほどで、CGの絵もよくない。
後半の記述については、あまりいい本ではない。よい本とはいえないが、放射線技術学会監修のオーム社のX線撮影技術学のほうがまだましかもしれない。