もっと専門・短大受験生の学力に合った内容を
★★☆☆☆
私は県立高校で英語を教えており、
進路指導の必要に迫られて本書を手にしました。
看護医療系専門学校を受験する人たちの多くは、
大手予備校の偏差値で大体20台後半〜40台の受験生です。
本書が「専門学校受験用」と銘打つのならば、
もっと基礎的な周辺知識をより丁寧に解説してあげて欲しいと思います。
比較的高い学力を持つ受験生向けならばこの程度の簡潔な解説でいいのでしょうが
そういう人たちは大学を目指していることでしょう。
こう申し上げてはまことに失礼かもしれませんが
基礎レベルの生徒の学力実態をよく把握していない人が
想像でまとめた風の参考書、という印象を持ちました(すみません)。
また、類似事項が一箇所にまとめられておらず、
効率的な勉強ができる教材とは言いがたいのも残念です。
入試頻出項目が結構抜け落ちていることも気になりました。
解説の分かりやすさからいうと、まだ文英堂の参考書に分がある印象ですが
解説は基礎なのに練習問題の難度が高いので、使い勝手という点では今ひとつと感じました。
基礎〜中堅レベルの看護医療受験生が、自学自習で使いこなせる良書の登場が待たれます。
推薦落ちで一般試験に回る受験生が参考書を揃える時期なので、思い切って投稿しました。