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ヘーゲル哲学入門

価格: ¥2,730
カテゴリ: 単行本
ブランド: ナカニシヤ出版
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【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:寄川条路/著 出版社名:ナカニシヤ出版 発行年月:2009年09月 関連キーワード:ヘ-ゲル テツガク ニユウモン へ-げる てつがく にゆうもん、 ナカニシヤ シユツパン ナカニシヤシユツパン 5607 なかにしや しゆつぱん なかにしやしゆつぱん 5607、 ナカニシヤ シユツパン ナカニシヤシユツパン 5607 なかにしや しゆつぱん なかにしやしゆつぱん 5607 本書は、ヘーゲル哲学への本格的な導入を目指すコンパクトな手引きでありながらも、かなり大きなスケールを用いた少し歯ごたえのある入門書である。巻末には、読者の学習の便を図るために、ヘーゲル哲学の主要な専門用語(テクニカルターム)の解説を付録として載せた。さらに、ヘーゲル哲学に関心を寄せる大学生や一般読者のためのファーザー・リーディングとして、コメント付きの文献案内を基本文献と参考文献に分けて掲載してもいる。 第1章 ヘーゲル哲学の位置-ヘーゲル哲学の現
ヘーゲル研究入門 ★★★☆☆
 本書の体裁は、気鋭の研究者によるヘーゲルの入門書ということになっている。海外の研究動向に目を配りつつ、ヘーゲルの思想がコンパクトにまとめられており、この意味で入門書としての機能は果たしていると言えよう。だが、記述の進め方にやや難があるように思われる。
 というのは、本書にはヘーゲルのテクストからの引用が少なく、筆者が提示するヘーゲル像が独断的なものに見えてしまうからである。入門書であるからにはやはり、肝心なところはヘーゲル自身の言葉で確かめてみたかった。
 巻末には用語解説とコメント付きの文献案内がある。この点は大いに評価しなければならない。
ヘルダーリン⇒ヘーゲル関係を示唆する好著 ★★★★★
著者は、ほんものの文献学の成果に立った大変な人だと想像する。実際、本書を読むと、まさに「ひとかわむけた」印象を受ける。というのも、90年代〜2000年代初頭を鑑みると、ヘーゲル関係の論文は、概ね、文献学で、ヘーゲルその人は何処に行ってしまったのか、ヘーゲルの哲学や思想は、何処に行ってしまったのか、と思いたくなる「文献学」の羅列で、何が目的なのか不明且つ奇怪な論文が溢れた。「マーケット」の大きな文人研究が辿る必然的な現象だった。だが、本書は、そういった「文献学」を背景に、著者自身の言葉で語り始める稀有な書物となった。「若きヘーゲル」に視点を絞って、その思想のエッセンスを手繰ろうとする姿勢は確かで、鮮やか。昔からいわれているヘルダーリンの存在が、かなり鮮やかに示唆されていると思う。その点が、本書を読んだ収穫だった。尤も、ガダマーの「ヘルダーリンへの過剰な評価」に対する警告も紹介されており、一面に流れすぎないところもいい。自分が学生の頃は、フィヒテの自我と非我の相克とシェリングの同一哲学の合体がヘーゲル弁証法だと流布されており、ヘルダーリンの影響は、感性的なものに留まるかのごとき解説が多かった。読者の私は、フィヒテとシェリングのミックスでは、ヘーゲル哲学には大分距離があると感覚的にさえ思えていたので、ヘルダーリンの影響は気になるところだった。本書では、その影響関係がかなり適切に示されていると思う。そうは言っても、本書は「入門書」なので、深くは入らず他のテーマに進んでしまうのが、ちょっと残念。でも他のテーマもなかなか示唆に富んでいて読み応えがある。大著は悪書だが、本書は短く、しかし、ヘーゲル哲学の主要部分を語ってしまう離れ業で、感服しました。ナカニシヤ出版には、もうひとつ「ヘーゲルと現代思想の臨界」という好著がある。本書と共に、自身の言葉で語った好著だ。この出版社はなかなか凄いと思う。