無題
★★☆☆☆
これ以外にもシリーズを何冊か見た(『歓楽街』『工場』『城』『団地』『洋館』『学校』)が、全部、表面的なパッチワーク的な素人写真集。
まずどれも、誰もが知ってる色んなところに行ってただたくさんカット撮りました」という感じ。それらを点数集めてただ切った貼ったしただけに見えました。この程度の写真集なら雑誌の特集(PenやBRUTUS)なんかの方がずっと詳しいし、ワンダーJAPANや別冊太陽、散歩の達人やサライ、一個人や歴史群像シリーズなど深く掘り下げた趣味系雑誌の方が余程「資料性」が高い。一応
このシリーズは「資料性」は謳っているが、資料性は低い。都築響一には全く及ばないし、大山顕のシリーズのがまだいい。
ただ並べるだけの写真ならカメラマンじゃなくても今や撮ってる人は多いし、例えば、プロ並みの人も含めて写真趣味の地元人が地元を撮って解説をつけ、ブログに毎日アップしているものの方が説得力が違う。無料だし。それでも表面的なアルバムにするなら、それこそ(『美少女図鑑』のような)フリーペーパーでいいと思う。CDで言えば、安っぽいオムニバス。まぁ、アーティストが「芸術家」でないのと同じように、点数集めてお得感出さないと仕方ないのだが…。強いて言えば、シリーズの『学校』『潜水艦』はましかな。