昔の記者は偉かったってホンマかいな?
★★★★☆
朝日新聞で連載されていた「昔の記者は偉かったよシリーズ」が単行本になっていたので、斜め読みしたところ、これが案外面白かったです。
いまの視点でみると、この本で取り上げられた記者たちの「無頼」的な生き方は鼻白む点が少なくありません。この筆者の文章も、もったいぶった言い回しで、かっこつけすぎ。過去の偉い記者を材料に現下の新聞社の管理体制強化や志を失った経営幹部の人々を嘲笑する様子が行間から感じられますが、だったらストレートにそういうのを書けばいいのに、とも思います。
全体的に社史や社内報に向いている内容を新聞に連載するのもどうかな、とは思いました。
でも、結構読めます。軽い本だったので、出張中の新幹線の中で2時間半で読了。