最近、地方都市を中心にビデオ講義をウリにする予備校が増加している。
しかし、「教科書のレベル」をきちんと説明してある講義は少ない。
本書付属のＣＤ（パソコンでＭＰ３が必要）では、
手の届きにくいかゆい部分にも一流の講義が付いており、聞くたびに新たな気づきがある。
また、高校の先生でも曖昧にしている部分をきちんと説明している。

価格も格安なので、高校生諸氏で苦手意識を持つみなさんに一度手にしていただきたい。

講義は小見出しごとに１０分程度の音声になっているのも扱いやすくて良い。

内容どうこうより・・・
解説者の先生がよく噛みます、さらに唾を飲み込む音がリアルに聞こえて非常に不快です。
どこかのスタジオで録音しているのでしょうが、綺麗な音声になるように編集なり、取り直しをキチンとしてほしかったです。
長岡先生に遠慮して出版社が言えなかったのか？

長岡先生の音声付教科書、非常に面白いです。集合、順列や確率の解説は、なるほどと思ってしまいました。現行の教育課程は中学で履修すべき項目が入ってきているとは思いましたが、中学高校の教師の視点では補えない解説の仕方が非常に興味深い。数学を面白いと思えるようになるように、こういう本が更に出版されるとよいと思います。全部聞くのに時間がかかると思う場合は、PCや倍速可能なPlayerであれば、早速で聞くのも一つの方法です。

本書は高校数学の検定教科書に著作者の一人である長岡亮介氏の講義が付属した本です。長岡氏は元放送大学の講師であり、その講義には定評がある人です。内容は教科書ですので、非常にシンプルでわかりやすくかいてあります。ただ、本書のまえがきで長岡氏が述べているように教科書には数学を面白くする数学の物語はありません。これは本来、高校の先生が授業で補うものだからです。ただ、悲しいかな現在のカリキュラムおよび数学教育ではそのようなことが行われていないようです。それを補うかたちで講義がついています。
私は数学再勉強組として本書を利用しています。さらっと高校数学を復習したい人は講義を聞かずにさらっと読めます。また、じっくりやりたい人は講義を利用しましょう。ただ、講義の視聴にはPCが必要ですので、注意しましょう。