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中国人を理解しないで生きていけない日本人 (ベスト新書)

価格: ¥790
カテゴリ: 新書
ブランド: ベストセラーズ
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無視できない中国の存在 ★★★★☆
著者は中国福建省出身で、日本に長く住んでいる。本書は、日本と中国の両方を知る立場から、中国人と付き合わなければならない日本人に対してのアドバイスをまとめたものである。

中国では国の上に党がある。つまり、中国共産党は政府よりも偉く、人民解放軍も政府のものではなくて党のもの。しかし、日本人はその点をきちんと理解していない。

また、中国人といっても、地域によって性格がずいぶん異なり、特に揚子江の北と南ではかなり違うという。例えば、華北地域では政治の話が好きで、うちとけるのに時間がかかる。しかし、南部は商売熱心で勤勉で、特に上海はファッションにも敏感。その上で、日本人がつきあうのは揚子江より南部の人たちの方が良いのではないか、という感想を述べている。

また、最後の方では、日本人が中国人とうまく付き合う36カ条をまとめている。相手の奥さんをきれいだとほめてはいけないという中国独自のものもいろいろあるが、相手の目をきちんと見てはなすとか、はい/いいえをはっきりいうなど、少なくとも半分以上は、一般の外国人とうまくつきあうコツといえる。

簡単に読める本だが、タイトルにあるように、中国の経済発展によって好むと好まざるにかかわらず、日本人が中国人と付き合う機会は確実に増えている。両国を知る中国人の立場から書かれているこの本は、確かに中国人を理解するうえで参考になることがいくらか書かれている。また、中国と日本の国民性の対比から、日本の強みつすべき点もなんとなく見えてくる。

歴史認識や小泉純一郎に対する厳しい意見も載っているが、そういう部分はとりあえずは中国における一般的な見解ということで流して読めばいいと思う。
日本の良さを知るための書 ★★★★★
 中国文化の紹介に加え、日本文化の良さを教えてくれます。

 日本では悪いことばかりが報道されますが、しかし、日本の文化は誇れます。
 その良さを、中国文化との比較で、紹介してくれています。

 中国の富裕層は中国のスーパーで買い物はしない。
 上海のイトーヨーカ堂で高い日本米のささにしきを買っている。

 日本企業は中国人にとって最高の人材教育学校だ。
 中国人は日本企業に入って、会社に対する忠実さと働く精神などの企業哲学を学ぶ。

 日本在住の中国人が中国には帰りたくないという。
 食は安全で安くおいしく、便利なコンビニのない生活は考えられない。
 町は清潔で安全、どこへ行くにも地下鉄は安くて便利。

 中国人から見れば日本人は世界一のすばらしい職人と映る。
 中国人は自分たちを商人だと思っている。
 ここに中国人と日本人の性格の差が表れる。

 中国人は「ふたつの顔」を持っているという指摘も面白かった。

 自分の面子は死んでも守る顔と、契約はいっこうに守らない顔。
 無愛想な役人の顔と、鼻薬が効いてからの豹変顔。
 世話をしてもらったときの感謝の顔と、職場を平気で変わる恩知らずな顔。
 まじめな顔と、平気で遅刻したり贋作を作ったりする顔。

 中国の成長に対して、日本が、どのような成長を目指すか。
 日本の良さを再確認する本書は、よい教科書です。
 現場で、中国と日本を共に経験している著者の視点なので安心して読めます。