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新忘れられた日本人

価格: ¥1,575
カテゴリ: 単行本
ブランド: 毎日新聞社
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【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:佐野真一/著 出版社名:毎日新聞社 発行年月:2009年07月 関連キーワード:シン ワスレラレタ ニホンジン しん わすれられた にほんじん、 マイニチ シンブンシヤ マイニチシンブンシヤ 7904 まいにち しんぶんしや まいにちしんぶんしや 7904、 マイニチ シンブンシヤ マイニチシンブンシヤ 7904 まいにち しんぶんしや まいにちしんぶんしや 7904 数十年に及ぶ膨大な取材ノートから紡ぎだした忘れえぬ、忘れ去られてゆく日本人たち。稀代の悪党、無私の人…。すべての人間類型がここにある。ノンフィクション版『人間喜劇』。 宮本常一の名著との衝撃的な邂逅『山びこ学校』の江口江一『山びこ学校』と三人のジャーナリスト『山びこ学校』と週刊誌記者永井萠二「すけべっこ」のサンドイッチマン中内功の盟友・上田照雄ダイエーを支えた畜肉商・ウエテル多和田真利とウエテルの息子ファミレスの草分け・江頭匡一光クラブの山崎晃嗣、太宰
軽い読み物である。 ★★★☆☆
著者がオマージュする、
宮本常一氏の「忘れられた日本人」
とは、趣が全く違う。

寝る前のナイトキャプ代わりに一話。
といった趣向の軽い読み物で、
著者渾身の「東電OL」などとは違うのである。

著者懇親のルポは、続きが気になって眠れなくなるが、
こちらは異なる。
本作は、そういったルポのこぼれ話といった感じである。

だからといってダメなわけでもなく、
あっても当然良い書物である。
ただし、宮本常一氏の物とは違う、
と言う観点から考えると、
このタイトルから、期待するものは
何も、得られないのである。

著者もその点を気にしてか、
冒頭部に、土佐源氏の挿話を持ってきている。



誰が本を殺すのか
書きたいものを書き続けるためには
食うためにも書かなければならない。

そんな出版界の経済構造も
そのひとつの理由なのだろう
佐野眞一作品の「目次」 ★★★☆☆
08〜09年にかけて「サンデー毎日」に連載されたものをまとめたもの。著者の作品に登場した人物達の思い出話といった風情の一冊。連載一回につき1名という構成であるため、50回の連載に登場した人物は50名以上となっている。

「新忘れられた日本人」というタイトルを見た瞬間に思ったのは、もういい年なのに相変わらずだな、ということだ。このタイトルをつけたら多くの突っ込み(しかも否定的な)が入るのはわかりきっているのに、そうしてしまうところが実に佐野眞一らしいと思う。そして、この臆面のなさ?が何十年にも渡り書き続けることができる理由なのかなぁとも思った。

筆者は彼の作品のほとんどを読んできたので、この作品に登場した人物、そしてその人物に対する彼の見方や評価については知っていた。よって、その人物の一断面を切り取り、「忘れられた」という言葉に結びつけただけともいえるこの作品に、かなりの物足りなさを感じた。

とはいえ、この作品は佐野眞一の数多くの著作の「目次」ともいえそうなので、彼の作品に馴染みのない人の入門篇になるように思う。
このタイトルは酷すぎる ★★☆☆☆
数々の著書を生み出す取材過程で出会った、主役・脇役様々な人々を、概ね一人一話形式で編んだコラム集。おのずとネタの使いまわしとなるのはやむを得ないところだが、それにしてもこのタイトル「新 忘れられた日本人」とはよくもつけたものだと思う。宮本常一の「忘れられた日本人」を愛すると著者は言うが、そうであれば猶のこと、宮本の著作と本書の取り上げる人物像のあまりに懸け離れた距離に、この標題はためらわれるはずではないか?
佐野の言う「忘れられた日本人」とは、「あの人は今」的な元有名人であり(小渕恵三や中内功が忘れられた日本人だと!?)、人脈の谷間にたまたま埋もれた人であり、さらに言えば「私(佐野)が見出した人」である(著者に言わせれば、であるが)。名も無い庶民のライフヒストリーを聞き書きした宮本とは仕事の性質が対極的と言っていいほど異なるのだ。また佐野には、コラムの主人公の例えば職場の同僚の著名人を前後の文脈と関係なしに挙げ、その著名人の業績をこれまた前後の文脈と関わり無く延々と紹介する、といった悪い癖がある。原稿用紙の升目を埋める以外にどんな意味があるのか、一読者としては読みにくい限りだが、このように人脈によって人間を形容する姿勢に、宮本との人間観の隔たりを感じるのは評者だけだろうか?
彼の取材のすごさは同業者が絶賛する。しかしたとえば多くの先人が断念した枢密院議長の日記を自身が初めて解読した、と匂わせたり「オレがオレが」の押し付けがましさは、読んでいてうっとおしく、物書きはもう少し謙虚であって欲しいと願わずにはいられない。
未曾有の閉塞感の今、忘れゆく人を追う ★★★★★
 本というものは、時事性のある「時の人」を扱えば、まず読んでもらえる。それとは逆に忘れられようとしている人を取り上げるのも、過去を懐かしむ人もあるから読んでくれよう。ただ懐かしめない、初めから知らない人はどうしようもない。こんな人もいたのかと、読んでくれる人を期待するしかない。説明する必要はない。肩書きと人名を何人か挙げるにとどめる。
『山びこ学校』を代表する生徒江口江一。忘れられた宰相?小渕恵三。田中角栄を介護した元力士凱皇。石原慎太郎・裕次郎兄弟の父・潔。職業野球選手第1号・山本栄一郎(読売巨人軍は4番目)。日本初の女子プロ野球を作った小泉悟郎と満映人脈。環日本海構想の先人・小林力三。草野心平をして言わしめた「日本のランボー」逸見猶吉。
 次のように本書は結ばれている。
 私はいま、「昭和の終わり」と皇室の危機、そして現在の日本を覆い尽くす未曾有の閉塞感を追っている。その取材の過程でどんな「忘れられた日本人」と出会えるか、いまから楽しみである。
  
佐野眞一版人物万華鏡 ★★★★☆
正直、佐野氏のこれまでの著作の内容ともカブルところが多いが、著作からはこぼれた人物余滴集とでもいうべき一冊。江頭匡一(ロイヤル創業者)や藤田田(日本マクドナルド創業者)、河島博(元ヤマハとダイエーの社長)、芝田清次(叶匠寿庵創業者)などの姿を描いた経営者諸編と江副浩正の複雑な家族関係や石原慎太郎の小説のネタ元などを描いたゴシップ諸編は、特に興味深かった。

人間好きの読者には、これだけ「濃い」人物たちの生き様や生態は大いに好奇心を刺激すると思う。