非常に読みやすい。
★★★★★
名作映画を参考に、キャラのエピソードや設定の仕方、ストーリーの組み方を分かりやすく説明した本です。(といっても、映画を見ながら読まなきゃいけない本という訳ではなく、この本のみでも充分勉強になります。)
マンガを描いてるけど話作りがちょっと苦手、描き出したものの最後まで描けない、構成ってどうすればいいのか分からない、キャラをつくっても何かが足りないけど具体的にどこをどうすれば良くなるかよく分からない…
そんなときのためにこの本です。(※ちなみに描画テクニック(ペン先やらベタやらトーンやら)については一切語っておりませんのであしからず。あくまで話作りの本です。)
まず第一に非常に分かりやすく、読みやすい。絵が多くて説明がより分かりやすいのです。
マンガを描くときに漠然としか意識してなかった話やキャラや構成が、この本を読むことでより具体的に理解することができます。
(ここからは非常に個人的な見解です→)それなりに色々なマンガ技法書を見てきましたが
最近出てるキャラ作りの本やストーリーの作り方の本を5冊買うより、この1冊を買った方が効率的なように思えます。そのくらい基本的なものがほとんどこの本に詰まってるのです。
さし絵は一昔前の感じで、最近の技法書のような可愛い絵やカッコイイ絵は全くなく、ちょっと古臭いかな?という感じですが、分かりやすさという点ではとても優れていると思います。
また、映画を見ない人にとっては「映画に学ぶ」などのフレーズで敬遠されてしまいそうですが
冒頭でも言ったとおり映画はあるにしてもないにしてもこの本はとてもわかりやすくて良い本です。
(まあ「映画に学ぶ」ですからあった方がいいにはいいんですがw)
もしそれで「別に映画見ないしなぁ…」で読まれなくなるのはもったいない!と思うのです。
最近の技法書はどれも似たようなのばかりでどれを買ったらいいのやら…と迷ってる方にはぜひおすすめしたい一冊です。