有益な問題集
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さすがに栗田先生の本だと思います。
取り上げられている問題は、受験を考える生徒にとっての基礎的なレベルから、上級レベルまでを取り上げています。
「これくらいは・・・」といった問題からありますが、ある視点で捉えると難なく解けるという問題が取り上げられ、かつそのように解説されているのが栗田先生らしい問題選択のような気がしました。
受験というのは大事なことですが、一時のものです。一方で算数−数学というのは長く勉強し研究していくとするならば、このような普遍的な問題解説がされている方が良いと思います。
もちろん受験にも役立たなければなりませんが、この問題集と解説は双方に役に立つ一冊だと思います。
塾のテキストで大変かもしれませんけど、余力があれば是非当たってみるべき一冊ではないでしょうか。
部品を磨く
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中学受験の算数は難問ぞろいで、シロウトの親はどう攻略すればいいのか
本当に頭を抱えてしまいます。
けれど、よーく問題を分析すると、実は多くのシンプルな解法がいくつも組み合わさって
複雑怪奇な物になっているのがわかってきます。
だから、回り道のように見えても、一つ一つの部品となる解法を理解し、磨き上げ、使いこなせるようになるのがとても大切なのです。
この問題集は、複雑怪奇系の問題ではなく、部品となるシンプルな問題がぎっしり詰まっています。
基本的な「部品」となる解法ばかりなので、子供が理解が甘い部分や忘れている箇所が拾い出せます。
一通りの算数のカリキュラムが終了していたら、試してみると良いと思います。
ツボをおさえた本
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この本を、著者の指示とおり、初見で1頁5分でスパッとこなしていける子どもはいないとは思う。
著者の意図は、これだけの解法パターンについて、問題をみた瞬間解法が見通せるだけの、直観力とスピードの養成、言い換えればそのレベルまで解法ポイントをすりこんでしまうにあると思う。つまり反復練習用。
「単純な問題を大量に解く」という意味では、100マス計算トレーニングを、受験算数解法トレーニングに類推適用したものといえるように思う。
良問揃いと思うし、複雑な回答プロセスの記述を強いられず一問につき一ポイントづつ解法を見つけてじゃんじゃん進めていくスタイルなので、子どもにとっても億劫さがないように思う。プロセスが複雑な演習問題を延々やらされるのは子どもにはなんとも疲れるものだから。
お勧め。
効果的な学習を期待できます。
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日能研や四谷大塚の教材は難解で、
かなりの精神力を要します。
この本は算数の重要問題が厳選されており、
無理なく学習されます。
大判で図も大きいので、算数が苦手なかたでも
得意になるのではないでしょうか。