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大学受験に強くなる教養講座 (ちくまプリマー新書)

価格: ¥819
カテゴリ: 新書
ブランド: 筑摩書房
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現代が抱える問題を見る「目」が耕される ★★★★☆
現代を次の6つの視点から論じています。
(以下、それらを僕の言葉で表現してみました)

1.「科学」と「非科学」のバランス
2.健全なコミュニケーションとは
3.脱工業社会とその問題
4.欧米主義の強制を批判的に見る
5.人権思想の浸透とその影響
6.現代において実りある学問をするには

細かい事項を暗記するという類の本ではなく、
「現代」をダイナミックに俯瞰したものです。

現代は さまざまな問題が複雑にからみあっていますが、
そうした問題を考えるための筆者なりの
(しかも強靭な)座標軸を提供してくださります。

この座標軸を築くことで、現代の個々の問題を
より深く鋭く検証する「目」が養われると思います。

さらに、それぞれのテーマに関連した名著が紹介されてます。
僕もより深く学ぼうと少しずつその本にチャレンジしています。

知的好奇心がくすぐられ、学問の魅力にとりつかれている
今日この頃であります...。

ただ、タイトルにあるように
これ1冊で「大学受験」に強くなるわけではないと思います。
でも、受験生で読んだ人とそうでない人とでは
大学に入ってから少し違ってくるのではないでしょうか。
なかなか面白いが・・・・・ ★★★★☆
 還元主義の限界、脱工業社会への移行、宗教的な視点からみた現代社会などなど、さまざまな観点から現代の文化や文明について書かれています。

 複数の有名な著書を巧みに引用しながら書かれているのですが、この本の優れた点は、単なる名著の要約ではなく、名著を紹介しながら「著者自身の体験や考えを、自由闊達に平明に語っている」ということ。
 カバーしている領域は幅広く、「このページ数でよくここまで・・・」と感心します。

 いわゆるリベラル・アーツとはどういうものかを肌で感じることのできる本であり、受験対策だけでなく大学での学問の準備としても良い本だと思います。知的好奇心をもちながら読める好著です。

 ただ、「読むのにあまり時間がかからないので、大学受験のためには読んでおくほうがいい」とは思うものの、一方では、「受験の論文対策としては、これ1冊ではやはり物足りなく、(当然)他の本も読まなければ足りないのでは?」と思いました。
社会人のかたも是非是非。 ★★★★★
6章立て。六つの角度から現代を俯瞰できます。
毎日、業務に追われていると知識が偏ってくるような気がするのは私だけでしょうか?
そんな風に感じているなら、いや、気づいていないかたも是非読んでみてください。
きっとまた教養としての学問がやりたくなるはず。
そしてそれが、いつか仕事にも役立つはずです。
周りにいませんか?仕事はできるんだけど、いまいち教養を感じ取れない、スケールを感じない上司や同僚。
そんなサラリーマンになりたくないかたは是非おすすめです。

各章の末尾に著者おすすめの書籍も紹介されており、自身が興味がある項目も掘り下げられるでしょう。
ブックガイドとしても秀逸。
大学新入生の入門書 ★★★★☆
 著者は「ロジカル・リーディング」という英文読解法で受験生の間では有名な受験英語の講師だという。このような著者がどんな内容の教養を説くのか興味があり、読んでみた。

 結論からいえば、人文・社会科学の分野の様々な概念や著作を紹介し、大学新入生への教養案内にもなる良書である(もっとも、タイトルどおり、高校生が大学受験前に読んでおくのが望ましいのであるが)。世界文明の来歴、現在、そして未来はどうあるべきか、そして、それを学ぶために必要な基礎的な概念、知識、著作紹介をほどよく散りばめている。

 ロジカル・リーディングの講師というから、アメリカ的文明論一辺倒の内容なのだろうかと思ったのは、軽率であった。著者は、「アメリカ文明の批判的再検討こそ、世界が直面するもっとも重要な問題であ(る)」(p.152)と指摘し、「各国なりの功利主義文明のあり方」(p.153)の模索の必要性を説いている。

 本書に挙げられている原典を(私には到底無理ではあるけれど)ついつい読みたくさせる、知的好奇心を刺激する一冊であった。
このレベルを知らない大学生も多い。 ★★★★★
今、学内を見渡して、この新書に書かれているような内容を語れる人間が何人いるか?
せいぜい哲学科で真面目に“勉強”している学生がニーチェについてある程度話すことができるだけではないのかと感じる。
ましてカール・ポパーやフリッチョフ・カプラなど知らないほうが多いはず。
私は社会学部社会学科で学問を行っている(つもり)なのだが、これほど学生の知的好奇心を誘い、かつ、学問するにあたって必要な知識を与えてくれる書籍は他にはない。
広い間口で知識を得て(たとえば、社会学の講義をただ聴講し“勉強”するだけでは先ほど例に出した学者やグレゴリー・ベイトソンは学べない。しかし、後者は特に社会学でも重要な人物である)、学生を専門馬鹿に陥らせず、その上知的好奇心をそそるこのような講義が大学にも必要であると痛感する。

内容としては少し背伸びした高校三年生〜大学でしっかり学問しようと考える大学一、二回生が対象であろう。
それ以降の人間が読んでも価値はあるが、大学で何か一つなそうと思うのならば、遅すぎる感は否めない。
そうでないのならば、もちろんお勧めしたい新書である。