認知症の人たちの小さくて大きなひと言: 私の声が見えますか?
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認知症の人は「何もわからない」「すべて忘れてしまう」「心を失っている」わけではありません。「豊かな感情」「矜持」「思いやり」「愛」「人の役に立ちたいと思う気持ち」などを持ち続けています。一方で、認知症の人は「診断を受けて絶望」し、「自分が自分でなくなっていく不安」を抱え、「この先の人生に悲観」することもあります。
本書は、こうした認知症の人たちが吐露したリアルな声や言葉をたくさん集めました。これを読むと、認知症の人のこと、認知症のことを私たちがいかに知らないか、思い知らされます。
多くの人は、認知症の人の話を聴くことを軽視しています。耳を傾けようとしない、軽くあしらう、話をさえぎる、否定する等々……。しかし、認知症の人から学ぶこと(病気のこと、サポートの仕方、人生について等)は数限りなくあります。
これから認知症の人たちの支援や施策を考えるにあたって、第一に参考にすべきは、間違いなく「認知症の本人の声」です。