青年に寄せる
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阪急電鉄、宝塚歌劇団など、現代社会にも大きな影響を与えている阪急阪神東宝グループの創業者である小林一三。
第二次世界大戦直前に書かれた本書の冒頭にはこうある。
「現代の青年が生活不安のためにいらいらして、安定のないことには同情せざるを得ない。(中略)資本主義経済機構が最後の段階にまで達してどうにもならなくなったように伝えられる恐怖からもあろう。しかし、何と言っても資本主義機構が難しくなっていることは事実であるし、また一方で今日ほど青年の仕事が制限されている時代はないのであるから、前途にこのような不安を抱かざるを得ないのも至極もっともなことであると考えられる。」
現代は不安の時代である。しかし、かつてもまた人々は不安であった。あるいはさらに先の見えない世界だったかもしれない。
その時、小林一三は青年達にどう生きるべきと伝えたのか?
仕事、家庭についての小林の言葉がここに蘇る。
現代語訳として復刻。