あぶない!! 共有名義不動産
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「共有名義不動産」をめぐるトラブルがあとを絶ちません。
たとえば兄弟姉妹の場合、相続の際に現金資産はすぐに分割しても、
実家などの不動産は「とりあえず共有で持とう」とするケースは珍しくありません。
しかし、「仲の良い兄弟だから大丈夫」と思っていても、
のちのち「親の介護は私がしたのに」「昔貸したお金を返してもらえていない」といった、
兄弟姉妹間のちょっとした不満は年々積み重なっていきます。
その結果、「兄と縁を切りたいので共有名義不動産も売却したいが交渉決裂」といったトラブルにつながってしまうのです。
こうなると仲の良かった兄弟の絆は脆くも崩れ去り、
共有名義不動産があるがゆえにいつまでも確執を抱えることになります。
もしすでに共有名義不動産を持っており、
トラブルの種となるおそれがあるならば、直ちに共有状態を解消しておくべきです。
また、たとえ「トラブルなど絶対に起こらない」と思っていたとしても、
最低限の対策は用意しておかなければなりません。
本書では、親族間のほか、離婚した元夫婦、友人同士などで発生した共有名義不動産トラブルの典型例を網羅しているので、
読者の皆さんに起こり得るトラブルリスクを把握でき、
同じような状況で物件を所有している人たちは必ず解決策を見いだすことができます。
親族や友人ともめ事を起こしたくない。
共有名義不動産を負の遺産として子や孫に引き継がせたくない。
そう願うならば“今すぐ"対策を講じることが不可欠なのです。