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不良のススメ

価格: ¥1,575
カテゴリ: 単行本
ブランド: 角川学芸出版
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【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:瀬戸内寂聴/著 萩原健一/著 出版社名:角川学芸出版 発売所名:角川グループパブリッシング(発売) 発行年月:2009年07月 関連キーワード:フリヨウ ノ ススメ ふりよう の すすめ、 カドカワガクゲイシユツ カドカワグル-プパフ 0946 かどかわがくげいしゆつ かどかわぐる-ぷぱふ 0946、 カドカワガクゲイシユツ カドカワグル-プパフ 0946 かどかわがくげいしゆつ かどかわぐる-ぷぱふ 0946 瀬戸内寂聴と萩原健一。仕事・恋愛そして人生への想いを、今二人が明かす。天衣無縫なショーケンを庇い続けてきた瀬戸内寂聴、そんな寂聴を「お母さん」と慕うショーケン。小説、映画、音楽…常に新たな表現を模索してきた二人が、仕事、恋愛そして人生について語り、その思いを明かす。 第1部 不良が歌うブルース(「内緒ごと」がしたくて、ケータイ小説に挑戦不良だから魅力があるフェロモンが出ている?料理と健康四国お遍路、ショーケン
寂聴視点のショーケン ★★★☆☆
以前、日曜昼のドキュメントでショーケンの特集を観て、さらにショーケンに興味を持ち特に、ショーケンー寂聴のラインの面白さ、興味深さに気付いた。

寂聴さんのショーケンへの気遣いは、素晴らしいと思った。

ショーケンのために的な気遣いは、本当に母的なものを感じた。

あと、女性関係とかも少々喋りすぎか、と思うくらい喋っているけどOKの範囲だったのでしょうか。


ショーケンー寂聴というラインを知るには最適な本だと思います。
「私は、不良が好きなのよ。不良っていうのは、すねているだけで心根はやさしいのよ。」 ★★★★☆
 2008年12月に瀬戸内寂聴責任編集の元で創刊されたムック・シリーズ『the 寂聴』。本書はその記念すべき第一号の特集として組まれた稀代のカリスマ俳優・ショーケンこと萩原健一氏と対談を元に構成された対談集である。

 萩原氏と寂聴さんとの関係は、かつて萩原氏が大麻事件(1983)で更生とマスコミから伏せるために知人を介して寂庵に預けられた事がきっかけであった。その後、歳月を挟んで幾度か邂逅を温めあっていたものの今回の事件(氏の拙著『ショーケン』に詳しい)から執行猶予期間を終えたショーケンを改めて京都への旅に促し、かつて最初の罪に問われた時、思いを新たにすべく修行を重ねた京都天龍寺を今回、再訪しながら互いを語り合う内容となっている。

 俳優・歌手としても素晴らしい才能と実績を兼ね揃えるも独創性が強いために常にトラブルが絶えないショーケンが問題を起こす度にハラハラさせられるも寂聴さんにとってはそうした面も含めて栄光と挫折の両面の人生を送ってきたショーケンに人としての魅力を感じずにはいられないのだろう。確かに傑出した才能を持ちながらも非の打ちどころのない完全な人物よりもどこか欠点のある不完全な人物の方が魅力を感じる事があるからだ。  
 私自身、漫画や映画好きの立場から例に言わせてもらえば、作品的にも人間的にも優等生的な手塚治虫や宮崎駿よりも何かしら欠落をし、時には大失態を犯してしまいがちの奇才を持った梶原一騎や角川春樹に何故か心惹かれる思いがある。その根底には寂聴さんと同じ理由が働いているからだと思う。

 またショーケン自身も最初の事件の初公判の日に実母を病気で失って以来、唯一「お母さん」と呼べる人が寂聴さんだ。ショーケンにとって寂聴さんの存在は母親的な拠り所であり、また童心にも帰れる場所だと思う。
 ショーケンという人物は性格上、これからも衝突を起こす事があるかもしれないが、寂聴さんにはショーケンの数少ない理解者としてこれからも見守ってほしいし、そのためにはこれからも末永く健康で長生きしてほしい。

 また、ショーケンも今のままでこれからもツッパリ続けてほしい。ショーケンがショーケンであるために!
不良のススメ について ★★★★★
「瀬戸内寂聴さん」の「the寂聴」第一号の雑誌&付録DVDでもかなりの部分記載&DVDでも2人の会話が記載されていましたが尚一層詳しく書かれた本でした。
ショーケンはしばらく謹慎していたからそろそろ活動して下さい!
人道主義を秘めて先鋭的パラドクス ★★★★★
「不良っていうのは、すねているだけで心根はやさしいのよ」は言い切る寂聴の、ショーケンへの肩入れを批判するのは個人の自由だ。しかし、寂庵にかくまわれて、その後天竜寺に送り出されことになり、更には「お母さん」と呼ばれる心の交流まで読み捨てるわけにはいかない。
 一人の人間の悪行をあばき、責めないのは宗派は違うが、親鸞の「いわんや悪人をや」に通じる救いの思想が見受けられる。その人の持っている才能の発見、先見の明というものを寂聴に感じる。郷里徳島を一番とする四国八十八ヶ所歩き遍路の姿を見て「彼は気が入っているんです。あれは本物ですよ」という報告を聞いて喜んでいる。
 世間を騒がせたからとて、それだけで一個の人間を見放さない寂聴には、やはり仏心を感じるのである。寺山修司の『家出のすすめ』よりどぎつい本書のタイトルながら、この人ならではの「人道主義を内蔵する先鋭的パラドクス」で、人をオトス筆力がある。
不良の告白。1500円は高いかな? ★★★☆☆
 瀬戸内寂聴さんとショーケンこと萩原健一さんの対談と、二人の書かれた文章からなる本です。ショーケンの数々の悪行に手を焼きながらも、愛情をもって面倒を見続ける寂聴さんの姿が書かれています。おもに、ショーケンのお寺での修行と四国巡礼での体験が本書の流れになっています。

 寂聴さんは、ショーケンの悪行から修行中の天竜寺を追い出されたと思っておられるようです。しかし、本当の理由は別にあったことがショーケン最後の文章の中に書かれています。ああ、そうだったのかと、寂聴さんを気遣うショーケンのやさしさを感じました。ここが本書のクライマックスです。でも、寂聴さんは本当の理由を今でも知らないのかな?

 ここから少々辛口書評させていただきますが、本書は紙面の余白も多く紙の無駄で、本書の内容では1500円は高いですね。この出版業界大不況のなか、取り急ぎ有名人二人で体裁を整え、出版したということかもしれません。

 普通の人よりも生き方の苦悩が多い、寂聴さんとショーケンの対談形式というのであれば、各々の好き嫌いだけではなくて、たとえば川合隼雄氏と村上春樹氏の対談本のように、読者側からも自分の生き方を深く考えさせられるような深い内容のものにしてほしかったです。この二人に時間をかけてじっくりと語り合ってもらったならば、もっと、ものすごいパワーや人間の生きる空間の広がりが出るのにと、それが非常に残念でした。

 二人のことが大好きで、店頭でパラパラと見て、それでも1500円を高く感じないと思われる人にはお勧めします。