30年度受験用 建設現場マンのための「1級建築施工管理技士」学科試験突破 建築施工管理技士学科試験突破
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平成30年度受験対策用
「1級建築施工管理技士」学科試験突破にあたって
各種の資格試験を受験する場合、合格することは、本来は目的ではなく、手段です。別の目的(例えば仕事に生かす)があって、その目的を達成するための手段として、資格を取得するわけです。勤務先から資格の取得を命令されることも多く、社内でもプレッシャーがかかります。家庭においても、不合格では格好がつきません。
本書ではその手段である資格取得を目的として、何を勉強すれば合格するかをテーマにしています。勉強すべきところを明確に、試験には直接関係しないところは略して、本来の勉強ではありませんが、試験に受かるためだけの勉強に徹しています。
建設業では、発注者から直接建設工事を請け負う場合(元請け)、下請契約の請負代金額が、建築一式工事で4,500万円(その他の工事で3,000万円)以上のとき、監理技術者を設置することが義務付けられています。さらに専用住宅以外では請負代金額が建築一式工事で5,000万円(その他の工事で2,500万円)以上になると、その現場に専任でなければなりません。そのためには上記以上の規模の建築現場に携わる技術者としては、「1級建築士」もしくは「1級建築施工管理技士」の試験に合格して、監理技術者になれる資格が必須条件となります。
建設業界に勤務している方の多くは、忙しすぎて受験勉強する暇がありません。毎日夜遅く帰ってきて、食事と入浴を済ませると眠らなければならない時間になります。休日は週に1回程度で週休2日制は建て前だけです。その中で合格しなければならない立場です。
多くの建設現場マンにとって、1級建築士の資格は、出題範囲も広く、ハードルが高いと言えます。1級建築施工管理技士の資格は、出題範囲が施工分野に集中(1級建築士試験の施工分野より広いところもあります)しています。建設現場マンにとっては、仕事で体験している「施工」は、得意分野のはずです。1級施工管理技士試験は監理技術者になるための試験です。さらに出題される問題を全問回答してはいけません。回答必須問題もありますが、多くは選択制なのです。つまり自信のない問題は選択しないことが可能となります。回答した問題のみで採点して、約60%正解できれば合格することになります。受験生にとっては、まことにありがたい出題方式といえます。
通常の受験勉強では、①受験テキスト熟読→②過去問題を行う ことになりますが、効率よく行うには、①過去問題を行いながら、テキストのどこに記載されているかアンダーラインを引く→②アンダーラインを引いたところだけを繰り返して読み込む。つまりアンダーラインをひかないところは無視することになります。
資格試験を受験する場合には、必ず「受かり方」があります。受験に慣れていない人は、その受かり方を知らない人が多いのです。猪突猛進でテキストを勉強することになりますが、忙しい人にとっては効率的でありません。過去の問題だけを解けることに集中します。過去の問題はデータとして存在し、詳細な解説もあります。過去問だけを確実に解答できれば合格ラインに達します。
本書は、アンダーラインを引くべきところだけをまとめたものです。過去の出題箇所という意味です。つまり試験にでる可能性の高いところだけを取り出したものです。試験にでないところは既に略していますので、本書の中で無視してもよいところはありません。
試験合格だけを目標にして、本書だけを勉強時間は当然、通勤時間などの隙間時間を完全活用して、何度も読み込んで欲しいものです。表などは暗記が必要で、紙に実際に書いて覚えます。何も見ることなく復元できなければ回答不能です。「四肢択一」と呼ばれる出題方式は、1問につき4選択肢があり、誤りはどれかを回答するものです。1箇所だけに数値を変え、用語を変えたところがつくられており、それがどこかを探し出す「間違い探しゲーム」です。
試験を受験するということは、受かり方をわきまえた勉強が必要です。勘違いされると困りますが、勉強時間を確保せずに、合格することはありません。一言でいえば、勉強時間さえ確保できれば合格可能です。不合格ならば勉強時間が不足していたということです。このことはいかなる受験においても真実です。要は、「いかに勉強時間を確保するか」ということを真剣に考えて行動して下さい。