華族たちの昭和史―昭和史の大河を往く〈第6集〉
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世襲、二世たちが日本の進路を誤った!
近衛文麿、木戸幸一、牧野伸顕など、したたかだが脆かった昭和の華族たち。その人生と責任の取り方。
<目次>
華族たちの昭和史
かつて日本に存在した「華族」という階級
近代日本史が凝縮した学習院初等科を訪ねて
乃木、山梨勝之進、軍人出身の歴代学習院院長たち
開戦と敗戦に立ち会った二人の枢密院議長
華族の監督者、宗秩寮総裁・木戸幸一
二・二六事件と木戸の段階的華族廃止計画案
大久保利通、牧野伸顕、吉田茂の系譜
西園寺公望と近衛文麿の暗闘
日米開戦を決定づけた昭和十六年十月十二日の荻外荘会談
「天皇機関説」排撃の先陣をきった貴族院
最後の元老・西園寺公望、坐漁荘での日々
西園寺公望と日本の政治の「死」
東條英機は爵位を欲していたか
二・二六事件と牧野伸顕の決意
牧野伸顕と女婿・吉田茂の闘い
宮中を揺るがした島津治子元女官長不敬事件
赤化華族子弟の秘密組織「ザーリア」
戦時下の貴族院──講和を説く議員たち
敗戦──華族の終焉
華族は皇室の藩屛たり得たか
あとがきに代えて──華族とは何だったのか