ちょっと異質な画集☆
★★★★☆
クリムトの画集はたくさんありますが、この画集はクリムトの女性関係、
そのことが作品に及ぼした影響について、詳しく考察されています。
画集は画集なんですが、ちょこっとプライベートに踏み込んだ内容です。
クリムト自身が「自分はつまらない人間」と言っていますので結局、
彼の才能が女性たちを惹きつけたのか、あるいは「お金」や「立場」を
利用して、たくさんの女性たちと関係を持ったのか、その辺の解釈は
最終的には憶測の域を出ず、読者の想像力に委ねられています、が、
結局すべて「近からず、遠からず」では?ちなみに彼には「私生児」も
多かったようです。
巻頭近くに掲載されている、当時のクリムトや恋人だったと言われている
エミーリエのカラー写真も貴重、一見の価値ありだと思います。というか、
当時のカラー写真なんてあったんですね・・・すごいw
もちろん代表作(接吻やダナエなど)は、しっかりと掲載されていますので
画集としての読み応えもあります。結論、クリムトファンなら充分楽しめる
内容の画集だと思いました。以上☆