「おたくのテレビが故障しているの。今すぐ修理して」
「パソコンのバッテリーが寿命なんだ。新しいバッテリーを送ってくれないか？来週から出張だから今週中に欲しいんだ」

製造業の部品調達現場では、上記のようなお客様からの要求に
迅速に対応するため、数多くの部品を配備している。
しかし、多くの部品を抱えていると・・・・

「おい、うちは修理部品の在庫をどれだけ余計に抱えているんだ？」
「いまや誰も使っていないタイプライターのボタンが倉庫に山ほど積まれているぞ！博物館でも開く気かね？」
「うちには余分に在庫を抱えておくほどの余裕のキャッシュなんかないんだからな！」

と社長から、在庫抑制へのプレッシャーがかかる。
このように製造業の部品調達課では、常に修理部品の配備と在庫抑制という
背反する2つの課題を背負っている。
上司からのプレッシャーと、顧客からの怒りの声。せまる納期。足りない予算。噴出す汗と胃痛。おいつめられる在庫計画担当者！
この物語は、製造業部品調達課で、在庫を減らしながら、サービス率を向上させた伝説の在庫計画担当者1000日間の業務改革の記録である。
苦戦の強いられる日本の製造業復活を応援する需要予測エンターテイメント小説！

カバーデザイン：魚住博司