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ゆう/夕

価格: ¥1,365
カテゴリ: 単行本
ブランド: アリス館
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「永遠の祈り」 ★★★★★
虹の写真がとってもきれいでした。
こんなに美しい虹が見えることがあるなんて、とても信じられないです。
そして、夕焼けの写真は、その赤さがこわいくらい神秘的でした。

谷川 俊太郎さんの詩は、なぜか懐かしい感じがしました。
一番、心に響いたのは、「祈り」です。

「人々の祈りの部分がもっとつよくあるように
 人々が地球のさびしさをもっとひしひし感じるように
 ねむりのまえに僕は祈ろう」

真実の「永遠の祈り」だと思いました。
美しき夕刻 ★★★★☆
「あさ」同様、詩と写真がぴったりと調和していました。
優しい自然の情景には時折、懐かしい感情も思い起こされます。
自分をほめてやりたい夕暮れ。 ★★★★★
「あさ」のような、すがすがしい気持ちとは違って、
じんわりと心にしみてくる夕暮れ。
少しずつ少しずつ、
まるで、誕生日のケーキに火が灯っていくような
あまい夕暮れ。
一日の疲れと充実感、またはしくじり感・・・。
すべてがどっぷり暮れてゆき、
リセットされるのを待っている。
オレンジ色の夕暮れも好きだし、
瑠璃色の闇も好き。
「あさ」では確認できない、本当の自分を映しだしてくれる、
そんな夕暮れ。
「あなたはあなた、私はわたし。自信を持って。」
と、
語りかけてくれているような、
そんな写真とことばが大好きです。
こどもたちに夕焼けの美しさを伝えられますか ★★★★☆
 しばらくすると夜のとばりが降り始める、そんな夕刻のカナダの情景を切り取った吉村和敏の美しい写真と、谷川俊太郎の詩とで織り上げた一冊。同じ著者ふたりによる「あさ/朝」の姉妹編にあたります。

 息をのむほどの美しさに夕焼けを飽かず眺めたのはいつが最後だったろう。
 勤務先では仕事に追われ、デスクの上のPCからふと目をそらしたときにはいつのまにか窓の外に漆黒の闇が広がっている。これが私の毎日です。そんな日々を送っていると、夕焼けがすでに私の人生からはぬぐい去られたかのような思いを抱きます。

 この詩集でも「夕焼け」が登場するのは、全編ひらがな表記の子供口調の詩や、おそらく旅先(つまりは非日常)に身を置いた者の詩など、私のような給与所得者の目から見たものはありません。しきりと我が身を振り返ることの多い読書でした。

 夕焼けは、友人と駆け回って遊んでいた子供や、旅にでかけていた大人たちを、家路へといざなう装置です。温かい夕餉が待つあの家に帰ろう。互いに心を寄せ合い、人生を分かち合うあの家族のもとへ。夕焼けはそれ自身の美しさゆえに人々の心を打つだけではなく、それがいざなう先に待つものを思わせるからこそ美しいと感じられるのです。

 だからこそ、著者・谷川俊太郎が次のように綴る言葉は大きな意味を持って読者に迫ってきます。
 「でも、せかいには、かえるうちもなく、
  まっていてくれるおかあさんもいない、こどもだっているんだ。
  そんなこどもたちも、ゆうやけのうつくしさを、よろこんでいるだろうか
  あしたがくるのを、たのしみにしているだろうか」

 今日という日が終わってしまうのがたまらなく惜しいと感じられる世界、明日という日が早く来ることを心躍らせながら待ち望める社会。私たち大人が子供たちに伝えることができるのかどうか、日々問われている気がしてなりません。
詩と写真が調和している ★★★★★
「あさ」の続編で、右から読むと谷川俊太郎の12編の詩集が見開き1ページに1つずつ、吉村氏の写真とともに
載っています。左から読むと今度は吉村和敏さんの写真がメインです。写真集に谷川俊太郎の簡単な言葉が
ついている感じです。

まず、谷川俊太郎さんの詩は、難しいものからひらがなだけのものまでバラエティに富んでいます。「あさ」に
掲載されていた詩と比べると、落ち着いた、わびさびの利いた少し技巧に凝ったものが多い気がするので、
もしかしたら好き嫌いが分かれるかもしれません。「祈り」という詩の思いは強く伝わりましたし、
「夕暮」の最終連の「オチ」(上手いコトバが見つからなくて・・・)には考えさせられました。

吉村和敏さんの写真は、赤毛のアンの暮らした世界一美しい島プリンスエドワード島、赤毛のアンの生まれた
ニューブランズウィック、ノバスコシアやメープルでなじみ深いケベックなど、カナダの原色的な
風景を被写体としています。カナダに魅せられた写真家の作品です。ほとんどは「夕」をテーマに
していて、星野道夫さんのような力強く寂しさのある風景写真もありますが、葉祥明さんの絵のような
原色的な被写体をそのまま前面に押し出した写真もまた魅力です。個人的には「アンの幸福」のジム船長の灯台を
思わせる写真に強い印象を受けました。本当にきれいです。

谷川俊太郎さんの詩と吉村和敏さんの写真が非常に相性がいいのか、相互に印象を強め、調和している気がします。
技巧的な編集をされた本ですが、出版社の企みに引っかかってもいいかな、という気がします。
中程に2人のメッセージが掲載されていましたが、芸術家なのだから、その分写真と詩をもう1つ
ずつ増やして芸術で語ったほうが本来的だと思いました。
元気な「あさ」と比べて寂寥のある詩としみじみとした美しさのある風景が組み合わされていて、セットで揃えたい
本です。