オーディオ ファンがリスニング環境に PC をどう盛り込むか、という趣旨の本です。

PC を使い慣れたユーザーが、単に音楽鑑賞をちょっとリッチにするという感覚で読むと、ちょっと違和感を覚えるかもしれません。
「オーディオファイル」という語句から、MP3 や AAC、WMA、FLAC などのことを想像してしまう人はたぶん対象外です。

オーディオ的な観点を抜きにして、純粋に PC パーツに詳しい人が見たら、「えー、ホントにぃ? どうして?」と訝ってしまいそうな記述もちらほら。
とはいえ、そうした毛色も含めて、あくまで PC という媒体を通してオーディオ文化に触れるという意味では、刺激的な本だと思います。

PCオーディオについての本を探していた人は多いはずです。
この本は基本的な事から、ハイレベルなシステムアップまで提案してくれています。ハイレベルな部分はAUDIO BASICのように、機材を取り上げながら、緻密に構成されています。
でも、私個人としては「WHY PC AUDIO」というコーナーでPCオーディオの魅力を語ってくれている内容が目からウロコでした。いや、感動しました。