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音盤博物誌 片山杜秀の本(2)

価格: ¥0
カテゴリ: Kindle版
ブランド: アルテスパブリッシング
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第30回サントリー学芸賞(社会・風俗部門)、第18回吉田秀和賞をダブル受賞!
21世紀の真の音楽批評がここにある! 大好評の『音盤考現学』に続く第2弾!
『レコード芸術』の人気連載、堂々の完結篇!


吉田秀和氏も激賞した前作『片山杜秀の本(1) 音盤考現学』に続く第2弾。
シューベルトを近眼派音楽の夜明けと断じ、金満的ヴィブラートの淵源はクライスラーにありと喝破、信時潔から坂本龍一に至る隠された楽統を暴き出し、ショスタコと恋愛映画の意外な親和性を解明する──
音盤の博物学者・片山杜秀が渡り歩いた傑作・問題作。『レコード芸術』誌の人気連載「傑作!? 問題作!?」の後半50本を完全収録!

岡田暁生さん推薦!

「僕なんか逆立ちしてもかなわない人」──私は片山さんを誰かに紹介するとき、いつもこう言うことにしている。
片山さんは異形の文体の持ち主だ。こんなにも凄まじい凝集力をもつ文章には滅多に出会えない。 ひとつひとつの単語がまるでウェーベルンの音符のように、読者の脳髄の中で次々爆発する。しかもこんな核分裂みたいなセンテンスが、ロッシーニのテンポで機銃掃射されるのだ。そして彼が書いたものを読み終わると──いつだって音楽が、思想が、社会が、時代が、それ以前とはぜんぜん違って見えてくる。
かつて福田恒存は吉田秀和のことを「真の音楽批評家の名に値する日本で唯一の人」と呼んだが、僕にとって片山さんは「真に21世紀の音楽批評家の名に値する唯一の人」である。
──岡田暁生(京都大学准教授、中公新書版『西洋音楽史』著者)

●目次
[1]小指の思い出
[2]踊れ、ベートーヴェン!
[3]留学生はかく悟れり
[4]愛国のかたち
[5]生産しない女
[6]偉そうなチェロ
[7]入野義朗という難関
[8]バレンボイムの複数の故郷
[9]ラッヘンマンの疎外とさび
[10]ドシラとゴジラ
[11]主よ御許に近づかん
[12]答えのある質問
[13]大和的原型と奈良的原型
[14]グルジェフ式ラジオ修繕法
[15]近衞秀麿と「日本的近代」
[16]博徒ブーレーズ?
[17]吸血鬼とオバと一柳慧
[18]エジプトの王女と日本の王子
[19]シュトックハウゼンの世界新秩
[20]細腕のトスカニーニ
[21]もうひとりの「音階の音楽家」
[22]「代用の帝国」の逆襲
[23]ドビュッシーの前にひざまずくヒン
[24]夕鶴のように飛んでいけなかった令
[25]極私的追悼・伊福部昭
[26]翁になったフルネ
[27]孤独に耐えられぬ者は哀れである
[28]もうひとつの涅槃交響曲
[29]ショスタコーヴィチと日本の恋愛
[30]フランク沈没
[31]ご先祖様はモーツァルト?
[32]火男、がんばる
[33]尊子と春子と長唄と
[34]岩城宏之の逆襲
[35]アメリカの田舎者とオースト
[36]齋藤高順と小津安二郎
[37]多重人格者エッシェンバッハ
[38]能とソヴィエト
[39]R・シュトラウスはハリウッドに行ったか?
ほか