若き注目のピアニストのMack Avenueデビュー作
現在27歳(2017年)、渡辺貞夫のバンドメンバーにも抜擢され、日本でもファンを増やしている才能溢れる若きピアニスト、クリスチャン・サンズのMack Avenue Recordsデビュー作。クリスチャンは僅か5歳で作曲を始め、10歳でプロになったという早熟の天才でもある。チック・コリアにインスパイアされたというキャッチーなメロディが印象的な「Armando's Song」をはじめ、8曲のオリジナルを披露しているが、27歳の演奏とは思えない深みや哀愁も感じるプレイだけでなく、作曲家としての突出した才能も体感できる。プロデュースはクリスチャン・マクブライドで、日本が誇るベースマン中村恭士の好演も聴き逃せない。クリスチャンの代表作の一つになろう名刺代わりの傑作。(The Walker's 加瀬正之)