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トリオリズム (小学館文庫)

価格: ¥580
カテゴリ: 文庫
ブランド: 小学館
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ファンタスティク! ★★★★★
「蜜の味」に続く、より、叶恭子さんらしさを
大スケールで堪能できるファンタスティック・ノベル!

モナコやイタリアなど、憧れの土地を舞台に、映画さながらの
ドラマティックなストーリーが展開されます。

知らなかった世界がこんなにあるなんて・・・
これって、絶対に本当に日常的に体験していないと書けない世界だと思いました。

それに、恭子さんのお金や愛や男性とのお付き合いについての
独自の考え方もしっかりと組み込まれています。

今、不況だからこそ、お金や経済に関する本が人気ですが、
この「トリオリズム」でも、お金や生き方について、赤裸々に
恭子さんのメソッドが語られていて、「自分はどう生きたいのか」という
シンプルなことを今一度自分自身に問いかけさせてくれる、
貴重な本だと思います。 おしつけがましくなく。

ドキッとする描写や、普通ならあり得ない展開が
次から次へと広がりますが、驚きながらも脳へ美と官能のシャワーが
降り注ぎ、映画や写真集を見るよりもむしろ想像力が刺激され
とてもいいビタミン、ホルモンが注入されるかのようです。

あっという間に読めてしまうし、小説としても物語としてもとても楽しめます。

文庫版になって表紙の写真も初めて見るもので美しいし、とってもオススメ☆☆☆☆☆です!

とってもデコラティブ ★★★☆☆
叶恭子が、自身の愛とお金とセックスについて書いた自伝的エッセイ。
というか、スケールの大きな自慢話し。
どこまでが真実かはわかりませんが、少なくともそのぶっ飛んだ価値
観で一般人を(色んな意味で)驚かすことには成功しています。

女優が色んな役柄を演じるアーティテストだとすれば、叶恭子もまた
「叶恭子」という役柄を演じているアーティストなのかもしれないと、
ふと思いました。
普通の女優は、監督の「カット!」の声で、物語の世界から現実に
立ち返ることができるけれど、「カット!」の声も掛からずに、永遠に
「叶恭子」という役柄を演じ続けなければならない彼女の生き方には、
羨望よりもむしろ哀切を感じてしまう自分がいます。

現代女性の究極の夢の体現者「叶恭子」が、この先どんなファンタジー
で観客を楽しませてくれるのか。悲劇的な結末ではない、ハッピーエンド
を、是非とも期待しています。