模試の難易度、内容が実際のTOEICにあわせているので、TOEICがどんな試験か自分の実力はどんなものか知るには最適。丁寧な解説で間違ったところをしっかりと理解できるだけでなく、どのように解いていけばよいのか解法も示してくれているので、大変参考になる。

模試1回分と考えると高い気がするが、「模試と頻出表現」のワークブックと思えば十分すぎるほどもとがとれると思う。私自身、この本で載せてある頻出表現の例文を暗記してしまうまでやり込んだところ、大変効果があったからだ。

ほとんど暗記してしまうと類似表現があるとすぐに理解できるので、自然と処理スピードが速くなる。リスニングでもリーディングでも内容を理解するための負担が軽くなり、余裕を持って解答できるようになったのだ。

模試を解いて終わりではなく、例文暗記まで使い込めばものすごい効果の出る教材である。

この本の特徴だが、「正解ナビ1・2」であろう。神崎氏の意図によれば、まず「正解ナビ2」を読むべきだろう。神崎氏のブログに以前掲載された内容がそのまま載っている。これを読んで第２部の「模擬テスト」に取り組むといいだろう。

模擬テストは一回分しかないが、ちょうどいい難易度と言える。解答・解説では、一問一問の解説が詳しいのがいい。手書きで書き加えた解説もわかりやすくていい。
ただ、難点はダブルパッセージが1ページに1文章という解きにくい配置になっているところである。ここでタイムロスがある。また、168のline5がline4になっていたり、200のline2がline1になっていたり、初歩的な校正ミスがあった。
また、パートごとに「スコア別目標正答数」がついていて、参考になる。
「必ず出る単語リスト２００」は、よく出るものばかりでCDを聞いてリピートしたり、音読したりすると力になるだろう。
「リスニング55本ノック」はパート２が苦手の人にいいだろう。

私もこのテキストを気に入りました。前回スコア８３２の私の主観で恐縮ですが、この本をおすすめするレベルは２００点〜８００点。８５０点以上の方には簡単なのではないかなと思います。８５０点というレベルを知りませんが、８５０点以上取れれば単語力がありそうなのでなんとなく。
　５００点以下の方は、まずこの本に特化して学習しこの本を覚えるまでやれば１００、２００点は伸びるのではないでしょうか？
　５００点〜７６０点の方も考え方・解き方についてこの本から学べることは多いと思います。また語彙も良いものが使われていると感じました。この本をやって、他に１〜２回分の問題を解いてみては？
　８００点前後の方で、私のように文法・読解力が極端に不足していれば、この本で十分に勉強できるとおもいます。点数は８００点を超えていますが、私は、長文のリスニングは何を言っているのか殆ど分からないし、読解問題は時間の使い方が悪いのでいつも時間が足りませんでした。この本の内容はシンプルなので、これを簡単だと思えるように何度も繰り返しました。

本の内容に関しては以下のとおりです。

解答ページには問題文・訳ともに載せてあり、解答をする際の「解説を読んで問題を見直して、また解説に戻って…」という手間がまったく必要ありません。私は「ノートを作って勉強」タイプではなく「テキストには全部書き込んじゃう」派なので、この本には非常に満足しています。新出単語やキーフレーズはマーカーで色を付けておくことができ、自分なりのコメントなどを書き込めばテキスト自体を自分の学習ノートとして活用できます。

解答解説は、全問にわたり著者のコメントらしき手書き文字が入っています。そこに人間味を感じられテキスト及び学習自体に親しみはもてますが、彼の字はあまりキレイではありません（私は少し気になりました）。

手書き解説の中でも特に長文リスニング・長文リーディングの解説が見やすいので、テスト直前の見直しには非常に効果的だと思います。

テキストが大きいので書き込みは自由にたくさんできますが、大きいことに加え解説に問題英文全文を載せているため内容量（テスト１回分）に比べて重く、電車やお風呂での見直しには不向きです（私はお風呂復習派）。

テスト１回分であること・大きくて重いことを差し引いても、１冊もっている価値のある本だと思います。この本をじっくりやって、あとは『テスト３回分』などの問題集で量をこなせばテスト対策としては良いと思います。

まずは何か一冊欲しいと思っていました。この本を選んで正解だったと思います。まだ結果が出ていないので具体的な数字を提示できず残念ですが。

200問の本番形式のテストをただ受けさせる
だけではなく、一問一問の問題に対する解きかたや
目の付け所、さらに時間配分の仕方まで、細かく、そして
重要部分には手書きで説明されていて、重要箇所・確認箇所が
ひと目で分るように工夫されています。

試験直前7時間で仕上げるというコンセプトですが、それは
難しいというのが素直な感想です。この本を直前で仕上げられる
人は、日頃からある程度受験準備をされている人に限ると
思いますので、その点は注意した方がいいでしょう。

それにしてもこの著者のブログを見ると、著書を効果的に
勉強できるように、多くのサポート（音声や勉強法など）
があり、書籍で伝え切れていない部分を読者は触れることが
できます。真剣に勉強に取り組みたい読者にはたまらない
と思います。

しかし、星4つにしたのは、果たしてB5サイズにする必要が
あったのか疑問だからです。

TOEICを受ける人は忙しい人が多いと思うので、電車の中等でも
確認できるようなサイズ（A5でもなく、普通の単行本サイズ）
がいいのではいでしょうか。
TOEIC対策の本はサイズが大きいとちょっと困りますね。