イタリア語は初心者ですが、最初から文法事項がいろいろ説明してあるテクストだとめげてしまうので、この本でまず基本的な言い回しを押さえている最中です。これまで別の言語を学習してきた経験上、いきなり文法に入るよりも、まずは学習対象となる言語の雰囲気に多少時間をかけても慣れ、できれば多くの例文を丸おぼえし、文法の構造や規則をぼんやりと自分で推測してから、その後で文法書に入っていくと、文法学習が一種の答え合わせのように楽しめるので、それほど苦にならず、上達が早いと感じています。その意味で、この本にはそれぞれの基本的な言い回しについて主語や目的語を変えた複数のバージョンが記載されていて、また本の作りが、文法構造を自分で推測しやすいようにできているので、学習言語にまず直接に馴染むのに、とても良い本だと思いました。いずれ余裕があったら、スペイン語のほうもチャレンジしたいな、と思っています。