ガラスと見紛う輝きと、重厚な色合いの器「ぎやまん陶」。
放射線状に平がる白いラインは、菊花のように優美な印象で、食卓を一層華やかに演出してくれます。

かつて国内有数の徳利メーカーとしてその名を馳せたカネコ小兵製陶所が、90年にわたる技術と経験を基に、美濃焼に「漆塗り」という新たな付加価値を与えて誕生した「ぎやまん陶」。

「ぎやまん」とは、江戸時代から明治初めにかけて用いられたガラスを意味する外来語です。
釉薬が凹んだ部分に溜まりやすく、色の濃淡や光の明暗となり、ガラスのような透明感と漆器を思わせる深みのある風合を「やきもの」で表現した逸品です。 釉薬をムラなくきれいにかけるには、道具を使いこなす感覚と長年の経験が必要な作業です。 1300度の還元焼成で焼き上げた器は丈夫で扱いやすく、普段の食事にも特別なおもてなしの時も使える柔軟な器です。

盛りつけの楽しみが一段と増す「ぎやまん陶」の、品のある光沢をお楽しみください