きっとハッピーエンド♪
★★★★★
ストーリーは、現実にはほぼ有り得ないような設定ですが、ファンタジーとして読めば破綻のない話なので、さらさらと楽しめます。
何よりも、お面で表情がわからず、またしゃべれない子供(童子)を、とても可愛らしく表現しています。お着物を着ているので、さらに難易度が高いと思うのですが。作者の絵の確かさに舌を巻きます。
これをテレビ化するのなら、相当演技の上手い子役か、身振り手振りがホントウに子供子供した素人にしかできないでしょうね(笑)
風景や小物にも神経が行き届いていて、安心して世界に浸れます。和モノも洋モノも、欲しくなるようなものがいくつか...
もちろん、ヒロインも(キャリアの高さからみると一歩間違えば共感が得られない人物になっているはずが)いやみのない、でも結構リアルな女性となっています。
脇を固める人物も、ある程度以上の年輪を重ねた人々が良い味を出しています。
第4巻でのハッピーエンドを心待ちにしつつ。