プロフィタブル・デザイン
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Apple社のiPhoneはなぜもうかるのでしょうか。「イノベーティブな製品だから」というのは売り上げが多いことの説明にはなっても、利益が多いことの説明にはなりません。実は、iPhoneでは、サプライヤーの工場を徹底的に調査・観察した上で固定費が小さくなるような製品設計を巧みに取り入れているのです。
これは、かつて日本企業が当たり前のようにやっていたことです。しかし、過度な顧客最適化や分業化を進めるうちに、いつしか日本企業の現場からこのような手法は姿を消してしまいました。技術力はあるのに、利益が出ない。それが多くの日本企業が抱えている悩みです。
現場の技術力を利益に結び付ける手法。それが本書で紹介する「プロフィタブル・デザイン」(利益獲得設計)です。製造業の数々の設計革新プロジェクトを手掛けてきた筆者の北山一真氏が、設計と原価の融合という観点から従来の誤った認識を指摘するとともに、真の設計革新を実現するための筋道や考え方を示します。世界の市場で戦う日本企業にとって必携の書です。