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夢の櫂こぎ どんぶらこ (集英社文庫)

価格: ¥420
カテゴリ: 文庫
ブランド: 集英社
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ほっこりしたい時におすすめです♪ ★★★★★
15年ほど前、田辺聖子さんの作品にはまっていた私ですが、
久しぶりに彼女の作品を手に取り、読んでみました。

よく読んでいた恋愛小説とは違い、本作は田辺聖子さんと
その子供たちであるスヌーをはじめとしたぬいぐるみ達の織り成す
日常を描いています。

そう書くと、ちょっとついていけない・・・と思う方もいるかもしれませんが、
楽しくにぎやかな様子が、自然な会話と共に描かれ、すんなりとその世界に
入っていけます。

ぬいぐるみ達のキャラクターがそれぞれ立っていて、
ちょっと憎らしいところや、情けないところ、いたいけなところも、
全て愛すべき存在だと感じさせます。
”そうそう、こんな人いるな”なんて、人間社会にも当てはまりそうな感じ。

短いエピソードの中に、ほのぼのしたり、納得したり、ついホロリとしたり、
素敵なエッセンスがたくさん散りばめられています。

是非読んで、癒されてください。
ぬいぐるみをして語らせる人生のエッセンス。 ★★★★★
 田辺女史のお宅には大量のぬいぐるみがあるそうです。彼らは単なる物体ではなく,きちんと田辺夫妻のみならず,訪問してくる編集者達とも意思の疎通を図るらしい…。そのことを,ぬいぐるみを通した自問自答ではなく「“天に口なし,ぬいぐるみをして言わしむ”(P. 10)」と称するところは妙に納得しました。我が家にもキャッシーというネコとプッチというクマのぬいぐるみがあり,口こそ動かしませんが,何かしらを伝えてくることもあるだけに本書は楽しく読ませてもらいました。しかし,ぬいぐるみをして語らせる人生のエッセンスこそがまさに田辺聖子女史の魅力です。

 ・「戦場での負傷者,それぞれに痛い,苦しい,とうめく中で,看護兵はおとなしい怪我人から治療してゆくという話だった。そっちのほうが重傷者だから(P. 39)」

 ・「お世辞の一つもいえない人は大成しないぞ。ヨイショすることで自分も大きくなるんだよ(P. 85)」

 ・「美人も生きにくいもんらしい。大体が,美人に素直や正直はあんまり似合わない。富士に月見草が似合うが如く,美人には傲慢やウソが似合う。“笑い”より“怒り”のほうが美人には似合う(P. 127)」

 ・「泣くか笑うか?どっちにしよう!?これは大問題だ。でも絶対,笑うべき。笑って事態を収拾するっていうのはむつかしいけど,あとがやりやすい(P. 131)」

 ・「いつも好きなこと,いつも頭にあることは,自然とみんなにも感じ取られて伝染っていくのよ,スヌー。それが品というものだと思うわ(P. 144)」

 田辺女史の人間観察の鋭さには脱帽です。本書で繰り広げられる田辺家のぬいぐるみと人間達の会話はまさに人間社会の縮図だと痛感します。ぜひ,読んでみて頂きたい一冊です。

ぬいぐるみがいる素敵な日々 ★★★★☆
「スヌー物語」の続編。
巨大スヌーピーのぬいぐるみ「アンリー・スヌー」を始めとする、作者の家に同居しているぬいぐるみたちと、作者とその周辺の人々の交流を描いている。
「子供たち」であるぬいぐるみたちと作者が繰り広げる日常は、とてもほのぼのしたり、感心したり。ぬいぐるみがいる素敵な日々を具間みることができる。

ぬいぐるみのスヌーピーが大好きな人、ぬいぐるみそのものが大好きな人にはとてもお勧めな1冊。