中国語で男女の話題は尽きない
★★★★★
真面目な中国語のエッセイなのだが、荒川先生は男女の話題になるといつも筆が滑る(失礼)筆が滑らかに走る。下ネタまがいの中国語の話題にも鋭く切り込み、中国語の身近さを伝道し続けている。荒川先生の生活も垣間見ることができ人柄もよく伝わる一冊。例文や写真の選び方が秀逸で、出典が明示されていて追跡も容易だ。ただ惜しいのは、中国語学界のもう一人のエッセイスト相原茂先生の書きぶりをちょっぴり意識していたのではないかと思われる点。この先は読者各位が実際に読み比べてみてほしい。