この本の最大の特徴は問題解決方の流れであると思う。常に好奇心を持たせられ、問題を把握させるではなく、如何に解決しに行くかのセンスを持たせられるのである。これは正しくP2Mの特徴の一つである゛問題解決型広い視野で高い視点を持つ横断型プロフェッションナル゛そのものであると思う。
この本は全部で4章から構成される。
第1章「日本生まれの世界標準P2M」はP2Mの世界潮流を概観し、なぜ必要であるかを問題提起し、全体の流れを事例で説明した。
第2章「セミナー旅行でプロジェクトマネジメントを体感」は、ケースステディに基づいて実際にどうやってPMを活かすか、PMとは何か、どう理解するか、に対して主にその考え方と根拠を明らかにした。
第3章「プログラムマネジメントとは何か」は、第2章の説明をベースにし、PMの発展とは言えるプログラムマネジメントの枠組みとスキルを簡潔にケーススタディによって概要した。
最後の第4章「プログラムマネジメント改革」はやや難しい経営事例を取り上げ、現実業界で発生している問題や、P2Mの通用性と将来性を含めて説明した。しかし、臨場感を出しながら創意工夫しているので、逆に読むたびになるほどと分かってくるのである。理解しやすかったのである。。
もし、敢てこの本の欠陥と挙げるならば、段と段との間の余白がちょっと足りないことであろう。
お勧めの一冊です!!!