文庫本で900円は高いですが、コストパフォーマンスは最高です。1頁1ネタ、というエコじゃない掲載手法のため、やたらとぶ厚いのも特長。
私自身は「伝染るんです。」以降、氏の作品の不条理さがエスカレートして、やや敬遠していたのですが、本書は久々のヒット。画は洗練された感があるが、ネタやキャラの雰囲気は伝染るんです当時を思い出させる。
なにしろ「甘えんじゃねえよ」のみっちゃんとママが帰ってきたのが感激。もちろんパパも健在。新キャラは、坊主におさげ、美乳な女子大生・川上。ダメ人間ちゃん。トレンディー鷹と鷹匠。のっぺらぼう。木人間のモク江。厚底ブーツマニア。ぐにゃぐにゃ人、などなど…
伝染るんですの「あきらめ猿」のような言葉遊びネタでは、電撃入籍、2000年問題ほか。
買って間違いない一冊です!

吉田戦車は、伝染るんです以来ひさしぶりだが、これは大当たり!のっぺらぼう、鷹匠シリーズが好き!