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ノーバディノウズ

価格: ¥1,500
カテゴリ: 単行本
ブランド: 文藝春秋
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【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:本城雅人/著 出版社名:文芸春秋 発行年月:2009年08月 関連キーワード:ノ-バデイ ノウズ の-ばでい のうず、 ブンゲイ シユンジユウ ブンゲイシユンジユウ 7384 ぶんげい しゆんじゆう ぶんげいしゆんじゆう 7384、 ブンゲイ シユンジユウ ブンゲイシユンジユウ 7384 ぶんげい しゆんじゆう ぶんげいしゆんじゆう 7384 東洋系メジャー本塁打王の正体を暴け!コリアンマフィア、辣腕エージェント、敏腕記者…。「キング」争奪戦の行方は?松本清張賞を最後まで争った迫真の野球ミステリー。
おしい、と思う。 ★★★☆☆
感想としては<おしい>、<もったいない>。
本編の最大のお宝ネタである、《主役の大リーガーの出自》に関する疑問を早々とP30ぐらいで開示してしまい、
その結果が<やっぱり>だったのは、ひねりなく勿体無い。ヒョンスとの関係も結局最初に作者から提示された
関係通りだったのにも拍子抜け。ただ、最後の数ページで大リーガーだった男は、根は善なる者なのか、悪なのか
さっぱり判らなくなり読後感もモヤモヤしたまま。結局作者としてはミステリーと言うよりは、悪漢物をメインとして書いたのか
、と勝手に納得した次第。
それと、野球に関する場面は非常に格調というか、リズムが有って引き込まれるのだが、それ以外の部分、特に男女関係
に関する描写になると、とたんに(下品)な感じになってしまい、本筋との筆力のギャップを感じた。
後、簡単に人を殺しすぎ。衝撃がない。最後にちょこっとFBIが出てきたのには笑ってしまった。
勝手な私見ですが、これ<連続殺人物>にして、最初の事件の遺族なり、刑事が事件を追ううちに、最大のお宝ネタ
<大リーガーの出自>に行き着くストーリーなどに仕立てた方が、サスペンス度が上がってのでは...
どうにも、私にはお宝ネタの扱いを、面白くない方に仕立ててしまったように感じられ、残念でならない。
ごめんなさい、ごめんなさい、と彼は心の中で呟いた ★★★★☆
 野球選手に纏わる秘密が解明されていくミステリなので、野球にさほど明るくない自分には読みにくいかと危惧したものの、この男の正体は?と気になって読破した。松本清張賞候補作という本書は、アメリカのメジャー・リーグで活躍するジャスティン・キングこと、キム・ギホンという韓国系アメリカ人という経歴の男の謎に迫っている。彼は成績が良く、寡黙で清廉潔白(ただ、その正義感から、仲間の選手のステロイド疑惑などを敢えて証言し、チーム内では時にトラブルを招くこともある)、必要なお金があればそれでよしとし、エージェントにもお金に関しては全く条件を出さないといった素行から、傍目にはカッコいい選手ではある。しかし彼の正体に関して、ある疑惑が持ち上がり出すと、次々と事件が起こる・・・。

 アメリカ球界についての文化的な情報が盛り込まれているところや、社会に蔓延る差別や人種的な怨恨についてなど、アメリカのコラムを読むようでもあり面白かった。ジャスティン・キングを巡っては、日本の新聞記者、NYのコミュニティ・ペーパーのカメラマンや記者と社長たちが真相を探るのだが、それは思いのほか早く答えが出てしまう(そこが松本清張賞の候補に終わってしまった理由か?)。だけれど、その謎が明かされても、切なく苦しい物語は続き、すべてを読み終えるまでは安心できなかったところに魅力がある。
さすがの清張賞最終候補作 ★★★★★
松本清張賞の選評で気になり購入した。
惜しくも受賞は逃しているが、最後まで清張賞を争っただけあって、
読み応え抜群の作品。個人的には受賞作よりも楽しめた。

メジャーで活躍する韓国人選手が、実は日本人だったとしたら……。
一見奇抜な設定にも思えるが、考えてみれば私も
イチローの通算ヒット数は知っていても、
メジャーに韓国人選手がいるのかどうかすら知らない。
いくら韓流ブームだなんて言っても、実際のところ
よその国への関心なんてそんなもの。そこに目をつけたのが鋭い。

ひとりひとりの登場人物の人生の局面に複雑に絡まりあう、
ジャスティン・キングという一人の男の人生の光と闇。
それが次第に明らかになっていく過程に、あっという間にページが進んでしまう。
複数の国・土地が登場するのに、それぞれディテールがしっかりしていて
まるでその土地の匂いがしてくるような気がするのは、著者がスポーツ記者として
実際に現地を走り回った経験のなせるワザなのだろう。

心のいちばん奥には、誰だって、人には見せない部分がある。
ジャスティン・キングだけではなく、私たちにも。
「ノーバディノウズ」というタイトルにはそんな意味が
込められているように感じた。