インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

小林かいちの世界 [改訂版]

価格: ¥2,940
カテゴリ: 単行本
ブランド: 国書刊行会
Amazon.co.jpで確認
【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 出版社名:国書刊行会 発行年月:2009年12月 関連キーワード:コバヤシ カイチ ノ セカイ マボロシ ノ キヨウト ア-ル デコ こばやし かいち の せかい まぼろし の きようと あ-る でこ、 コクシヨカンコウカイ 2405 こくしよかんこうかい 2405、 コクシヨカンコウカイ 2405 こくしよかんこうかい 2405 大正・昭和初期の京都に活躍した謎のデザイナー、小林かいち。その過激にしてエレガントな絵葉書・絵封筒の小宇宙を読み解く。初版刊行後に明らかになった事実を詳細に網羅し改訂した決定版。 はじめに 謎の「小林かいち」小林かいちデザイン案内かいち絵葉書世界対談・記憶の中のかいち-残されたかいち封筒をめぐって(山田俊幸・芳賀直子)かいち絵封筒世界
現代に通用するモダンな小林かいちの全作品 ★★★★★
小林かいちの絵ハガキは一部の熱狂的なマニアに愛されていたほかは、近年まで謎に包まれたデザイナーでした。2007年に本書の初版がでたころは、その生没年も経歴も不明なままで、山田俊幸氏の「はじめに‐謎の『小林かいち』」として、詳しい解説と素性の解明に至らなかったことが書かれています。その後、展覧会が催され、京都新聞に取り上げられ、遺族が名乗り出たのが2008年2月のことです。その経緯は、竹内貴久雄氏の「改訂版の校訂にあたって」で詳しく述べてあります。そうして少しずつ謎のデザイナーの真の姿が浮かび上がってきました。

本書は、そのようなことを踏まえ、初版のタイトルを修正し、コメントを差し替えた改訂版にあたります。159ページに小林かいちの略年譜があり、着物の図案家として生計を立てていながら、27歳の頃に「京都京極さくら井屋」から絵葉書集を発売して人気を博したことが分かります。

本書は残された絵葉書を全て網羅した作品集で、小林かいちの魅力を満喫できるような編集になっていました。
シンプルなデザインなのに、哀愁を感じさせる作品が多く、どこか薄倖な女性のシルエットが大正ロマンというイメージを超えて、現代でも通用する質の高さを誇っています。
儚くも切ない女性美を簡潔な筆遣いで表現する力量があるからこそ現代でも表紙を飾ったり、様々なカヴァーとして使用される所以でしょう。

理屈はともかく、眺めているだけで癒されますし、その抒情豊かな世界に引き込まれます。絵ハガキは基本的に4枚1組の連作になっています。起承転結のあるストーリーも感じられ、時代を超えて愛される普遍性を内在している作品群でした。