とても面白いです。
高橋美由紀さんのは全部好きですが。

友情、愛情、裏切り、運命、宿命。
自分の知らないところで何かが動いていて、周りはそれを知っていてもそれを
悟られないように静かに守る。とても感動です。

明るくてのんきな高校生活を送る切人と龍二。
けれど切人は復讐の鬼「紫黄王」の生まれ変わりだった。
紫黄王をねらう者たちの活動のせいで
めざめ始めた紫黄王は、切人の精神をものっとりつつあるが。。

「南の守り」編、クライマックスです。
南の守りたちも強いけれど、それ以上に切人をおびやかすのは彼自身。
黒の鎧を何度も着るうちに、変化がとまらなくなっていることです。
切人たちの友人や姉たちも、彼らを守ろうとしてくれますが
これまでだと救いになっていたコミカルなシーンもおされぎみで、
彼らが切人をふつうに扱おうとすることす痛々しいかんじに見えました。

単なる友人の一人だと思っていた間島ですが、
今後もさらなる活躍をしてくれそうな展開。
けれど止められない切人の変化は、これまで以上に悲しい展開になりそうです。