落ち着いた感じは好ましいけれども
★★★★☆
シュムスキーのバイオリンを聴くCD. 伴奏はミルトン・ケインとウィリアム・ヴォルフラム. シンプルに "Violin Music" とあって "The Violin Music" でないことから判ってほしいのですがこれはヴァイオリンのための曲の全曲集ではありません(作曲数が意外と多い). ウィウコミルスカのように鉈で切り込むような音ではないけれど、やはりこの人はクライスラーでも生真面目に聴き込んでしまう演奏をしています. 軽妙洒脱というのはちょっと違う印象ですので, そういうのが好きな人はクライスラーの自作自演を試してみてはどうでしょうか?一方で「クライスラーの曲は軽い」といって毛嫌いしている人は印象を変えるかもしれません.
通常のプレスCDではなくCD-Rなのでそう遠くない将来には聴かれなくなる(再生できなくなる)気がしますが、もっぱら iTunes で聴くので最近は気にしない事にしています. CD-RであるならいっそのことCDプレーヤーでの再生を無視してCD-R を単にコンテナとして割り切って 24bit/48kHz のファイルの形で供給してほしいものです.
CD-Rであることは抜きにしても, やはり生真面目な演奏とクライスラーの曲はどんぴしゃりとは行かないので星四つです.