それで、いいのだ
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一通り読んだ。それで、もう一度読んでみたいと思った。そんな気になったのは、この本の内容を受け容れる事が出来たからだと思う。何故受け容れる事が出来たかというと、この本の内容が私を受け容れてくれたと、少なくても私は思ったからだ。人は、受け容れてくれた人を受け容れる事が出来るのかもしれない。
著者は、この著作で、話を聞いてくれる人が受け入れられるのだとの旨のことを述べているが、本書は、著者がそれを実践しようとしたものだと考える事ができよう。それは、本書が、マイナスの感情などで悩むことなどがあっても、その感情を認め受け容れることだと述べているが、その記述が、読者の気持ちを受け容れることになっているからだ。このことから「受容」という言葉が本書のキーワードの一つになるものと思われる。
読者は、本書に受け容れられ、そして本書を受け容れ、やがて自分を受け容れるというプロセスをたどるのではないかと思う。
その他の、気持ちを癒す、月並みではあるが効果的な方法が述べられている。それをひとことで言い表すなら、こころの開放とでも言うことになろうか。あと、気持ちの整理と言うことも述べられていて印象に残った。
受容、開放、整理。本書を読んで、私にはこの3つのキーワードが印象に残った。