著者が出会った英国の、人生後半、晩年の世代の
さまざまな人々の、その「自立」した、生き方には
共感を禁じ得ません。
言葉や概念では「個人主義」はわかったつもりでいましたが、
実際、書籍を通してではありますけど、西欧人の自立、自活、
毅然とした生活態度などの実例がたくさんあって、欧州でも
特に、倹約で質素と言われている英国人であることを差し引いても、
自分自身の今後の生き方、生活観などにも、大いに参考に
なりました。
住まいをきちんと、たくさんのモノは不要、家に引きこもらず、
いつまでも社会、友人知人と交わる、倹約、清貧を心がける。
30年前の英国と現在が入り交じったエッセイではありますけど、
井形慶子さんなどの著作と共通する点も多々発見でき、異国に住む
人々の、モノやお金にとらわれない、しかし「幸せな生き方」を、
今回も学べたような気がします。
な生活を重んじると言われている、