ルクセンブルクの歴史―小さな国の大きな歴史　本書は歴史を伝えるものではなく、ルクセンブルクの外交官が日本に対して、公国のことを知ってもらうというような、政治的打算を感じる書籍だった。

　そういう意味で、素直な気持ちで読むことはできなかった。

　ようするに、小さな国だが、昔から立派な主権国家であり、他のヨーロッパ諸国と同等なんだという精神があふれていた。愛国精神は否定しないが、それ以上でもなくそれ以下でもない、極めて自己満足の為の作品だと思う。