イラストはよかった…
★☆☆☆☆
イラストにひかれての購入でした。
どうしようかな,と購入を迷った自分に素直になるべきだったと自省しています。
内容が全くない。
ここまでのレビューをつけるのも久々のことです。
もてるよな〜。いいよな〜。←実際言われることってこれだけですかねぇ?
大変だよなお前。←せめてこれぐらい言われるのが普通じゃないかな?
それと,主人公に親しい二人の女の子を,どうしてああいう設定にしたのかが大いに疑問,という以上に不可解。
あっさり,高校で再会した幼馴染み,母親同士友達の昔から知っているお姉ちゃんにした方がむしろすっきりとする。
はっきり言って,「どんなことがあっても最終的にはくっつかない」ための仕掛けのようにも思えました。
先輩が実は○○○だったという文を読んだとき,『何だよ,この設定!!』とはっきり思いました。
この設定があっただけでも,二人の女の子に魅力を全く感じなくなりました。
終わりを読むと次作につながるようにも感じたのですが,もしかして実は○○○じゃなかったって続けるつもりなのかと思いました。
購入される際は,上記の設定を受け入れることができるかどうかをよく考えられることを強くおすすめします。
もうイヤッ!!
★☆☆☆☆
これをなぜ本にしようとしたのか。また、編集はなぜ通したのか……。
あらすじは一文で終わる。
取り柄のない主人公がなぜかモテモテで、周りの男女から妬まれる。それだけ。
山もオチも意味もない。100ページ読んでもプロローグが終わらず、事件(物語としての起伏のこと)もなく物語は終幕するだけ。
キャラも鬱陶しい。周りの男連中は「いいなあお前モテて」「うらやましいなあリア充しね」的なことしか言わない。最初から、最後まで、だ。スケベだけど要所ではビシッと決める名脇役なんていないのだ。ずっと「いいなあ俺もモテたいなあ」「俺にもわけてくれよぉ、なあ〜」としか言わないロボットたちに、しまいには殺意が沸く。もし二巻が出て、それでも男どもがこの調子だったら僕は、クラスメイト全員ロボット説を疑う。あの学校に人間はいない。
扉絵のカラーにあるメインヒロインが眼鏡をはずしたイラストはずいぶんと印象的で、だけどそんなシーンは本編になかったりする。「あの子に言いたいことがある」と序盤から散々引っ張っといてたいした秘密もないし。ほかのヒロイン二人との関係が複雑だったから、眼鏡の子にも何か隠されていると思ったら馬鹿を見た。
こんな出来で金が取れるか。読者をナメるなと言いたい。
本当に、作者と編集者に聞いてみたい。
「この本の売り(魅力)は何ですか?」と。
返答できたら十冊買ってもいいと思っている。
作者のデビュー作が大好きで、ずっと追っていたけれど……もう限界かもしれない。「君のための物語」みたいな路線の方が、この作者はずっと面白いものが書けると思っているのは僕だけか?
人を選ぶ作品
★★☆☆☆
あらすじや流れといったことは、他のレビューさんが詳しく記載してくれてますので、そちらをご参考ください。
この作品、ラブコメに分類されるのでしょうが、私の感性には合いませんでした。
主人公やヒロインズ(5人)、彼らの実親意外の登場人物は、主人公を勝手に妬んだり、嫌悪するだけです。
それが私には合いませんでした。
むしろ殺意が芽生えていましたね。
(所々、主人公の妹さんにもイラっとします)
こんな連中がいる学校には行きたくないねぇ…
リアルさを求めたのでしょうが、負の面を増長しすぎです。
あと、主人公のお姉さんの育て親。奴らクズ。
主人公とヒロインズは、
イラストレーターの力量もあって、素材は良いだけに残念です。
読み終わって、ストレスが溜まりました。
p109時点でのレビューという名を借りた感想文
★★☆☆☆
最近良くいる周りに流されてばかりで主体性の無い無個性気味の主人公が、
高嶺の花である女の子たちに仲良くされて一躍有名になってさあ大変って話でしょうか。
内容的には、主人公があれこれ内心で思ってる割に対処をしようと考えてない所とか、
友人含むクラスメイトが軒並みやっかむばかりでまともなのが一人も居ないとか、
一々地の文が後ろ向きな所とかが読んでて癇に障りましたが、
それに関しては人それぞれだと思いますのでそこまで気にする必要は無いかもしれません。
そういうのに過剰にイラついてしまう人は購入の際はお気をつけください。
因みにそんな事を言ってる自分は卵酒のくだりで読む手が大きく止まりました。
この書き方だとこの飲み物を知らない人間が読んだ際に、
エッグノッグ自体が飲ませては駄目なようにも受け取られかねないんじゃないかなと。
ここでの問題点は日本酒と同じ分量のブランデーを入れたって事だけなんだから、
もう少し書き様があるんじゃないかなどと愚考。
……この内容で何故わざわざこんな分かり辛い書き方をするんだろうかなと。
律義で真面目な主人公のラブコメ
★★★☆☆
高校入学して間もない上月慧は、全校に知らないもののない有名人になってしまう。それも、自分の能力ではなく、彼に親しくする女子生徒2人の知名度によって。1人は生徒の6割が加盟するともいうファンクラブを持つ生徒会役員の響徳寺綾乃。もう1人はモデルもやっている一年生の有坂美袖。度々繰り広げられる親密イベントには、やっかみも込めて尾ひれが付き、慧はハーレム王と呼ばれるようになってしまう。
しかしそれらは全て誤解。実際には彼女たちとの関係は噂にある様なものではなく、極めて平凡な、だが親しくて当然の関係性によるものだった。ただし、それは大人の事情による複雑さも含んでいて、しかも3人の関係を正しく把握しているのは慧だけということが問題をより分かりにくくしていた。
そんなわけで誰に言い訳が出来るわけでもなく、ハーレム王という虚名に嫌々ながら甘んじているしかなかったのだが、それには弊害がひとつ。どうしても話しかけたいクラスメイトの初穂詩織に避けられてしまうこと。彼には伝えたい想いがあったのだ。
3人の関係が分かった時の印象は、上月傑という慧の父親はどういう人間だったんだろうということや、選択的夫婦別姓の時代が来たらこういうのも意外に普通に見られるのかなということだった。そしてその弊害を受けているにも拘らず、慧がひたすら秘密を守ることに律義さを超えていらだちすら感じた。
基本的にはラブコメのはずなんだけれど、非常にゆったりとしたテンポ感で書かれている印象があって、内容との間に微妙なずれを感じてしまう。最後の方はこのずれは少なくなってきたように思うので、続編があればその辺はもっと上手く回される気はするんだけど。律義さや真面目さだけではラブコメの主人公はやっちゃいけないんだなということは何となく感じた。