このレースはモータースポーツのファンならば是非見て頂きたい。選手の名前を知らない方でもこのバトルの凄さは伝わり、見応えがあると思います。
　このバトルのポイントはまずホンダ・ヤマハ・スズキ各バイクメーカーの特性がとても色濃く出ていながら、それが１周のタイムでは拮抗しているという点。例えば直線スピードが速いホンダはストレートで他車を抜きますが、コーナリング性能で勝るヤマハやブレーキ特性の良いスズキが、コーナーの手前や立ち上がりで抜き返すという抜きつ抜かれつが何周にも渡り繰り返されます。
　もう一つはやはりライダーの力量、作戦、意地のぶつかり合いです。ここまで「勝ち」にこだわったぶつかり合いは他に類を見ない程だと思います。もちろんクリーンなバトルという点でも、見ていてスポーツマンシップを感じます。
　絶対損はしない１枚だと思います。

ケビン・シュワンツと言えば、何と言ってもその勝負強さです。
1991年は、ドイツＧＰとオランダＧＰで宿敵レイニーに
最終ラップに大逆転勝利。
イギリスＧＰとル・マンＧＰも大接戦を制し優勝。
で、この日本ＧＰですが、これまた面白いレースです。
いったんは、トップと離れてしまいダメかと思わせるシュワンツだが、
じりじりと差を詰め、ついにトップに躍り出る。しかし簡単にはこの
ドラマは終わらない。千両役者のシュワンツは、見せ場？を作る。
最終ラップ直前のシケインで膝を縁石にヒットさせバランスを崩してしまい、
これをドゥーハンが逃さず、ストレートでシュワンツをパスして第一コーナーを
トップで駆け抜ける・・・この後の大逆転劇は、何度見てもすばらしいです。
ロッシ世代の人達にも是非見てもらいたいレースです。

このDVDのレースは現地で観戦して,最高なレース展開で興奮しました。あの当時,VHSに録画はしましたが…数年後カビで…
販売元のwickさんにはmotogpの商品の問い合わせの度にリクエストしていましたが…
念願のDVD化♪

wickさんのレース単体のDVDはシュワンツ勝利がほとんど(私はシュワンツのファンだったので嬉しい)。
ちなみにシュワンツは『1991年の鈴鹿がベストレース』と,語っていました。