わかりやすいですね。
★★★★★
純粋に楽しめる本ですね。
過去のスポーツの祭典の中では最も情報の少ない開催地であろう
南アフリカについて、わかりやすく、幅広く扱っています。
また、90項目に絞って1つのトピックを2ページ見開きで完結させている点も
使い勝手がいいですね。
内容はサッカーについてだけでなく、政治・地理・歴史から
観光・文化などについても扱っています。
活字も大きく、注釈も充実しているので、すんなりと挫折せずに読めるでしょう。
さすがに、副題のように「90分で」とはいきませんが・・・。
南アフリカに行かない方は、テレビでの観戦のお供に、
南アフリカに行かれる方については、ガイドブックの行間を埋める一冊として
最適かと思います。
遠くて遠い南アフリカがわかる!
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2010年はワールドカップ開催国でもあり、映画インビクタスも公開され、注目を集める国、南アフリカ!!!
しかし日本からは、遠くて遠い国(汗)
そんな南アフリカの事を、前半はサッカー、後半は歴史・文化・風土という視点から分かりやすく書いている本です!
これを読む事で距離が縮まり南アフリカへ行きたくなるかも知れない!?
90分で旅する南アフリカ
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発音するとなんだか唇がむず痒くなるこのタイトル「ブブゼラ」は、南アフリカ共和国でサッカーの応援の時に鳴らす「魔笛」のことらしい。どえらい音がするんだそうだ。
ワールドカップ南アフリカ大会に先立ち、アフリカ大陸のサッカーや、南アの文化、歴史などについてサックリまとめてくれた本。90の質問に3人の著者が答える構成で、1つの質問に1分、サッカーと同じ90分で南アフリカ&ワールドカップがわかる!つくりになっている。
アフリカのチームや選手の裏話(?)から、政治的歴史的背景、ワールドカップ会場周辺の交通手段まで、あらゆる話題が簡潔にまとめられているので、観戦に行く人にはガイドブックとしても役立つのではないだろうか。
サッカーにまるっきり興味がない人(私もそうなのだが…)が読んでどうかというと、それはそれでとても面白い。アパルトヘイトとはなんだったのか、そしてアパルトヘイト後の変革期だからこそ生じる矛盾を、分かりやすく、マニアックに解説してくれる。
オープニング、ハーフタイム、ロスタイムの3ヶ所に設けてあるコラムも読み応えがあった。19世紀初頭に南ア先住民族の女性がヨーロッパに連れていかれ、見せ物にされたあげく、ホルマリン漬けにされて展示された。2002年になって彼女は帰国。埋葬式にはムベキ大統領が出席してスピーチをしている。
南アフリカ共和国の抱える問題と、負の遺産を抱えているからこその可能性、希望が見えてくる。
と、難しい話しばかりかと言うと、そうでもなく、飛行機を使わずに南アフリカに行く方法を紹介していて、これがバカバカしくて笑った。モンゴル経由なんて誰がいくんだ!!! 地球って大きいんだなぁぁとひどく納得させられた。
サッカー好きな人はもちろん、そうでない人もコレを読んでおけば、これから話題になるであろう南アフリカネタには事欠かないのでは?